クリア。

FPSだが、非常にアドベンチャー色が強い作品。
一応、銃を装備してはいるが、弾数が少なく、
景気よく使っているとすぐに弾切れになってしまう。
そこで主人公が持っている能力「ダークネス」を利用する。

体の背後からヘビのような魔物が飛び出しており、
それで直接、敵を攻撃したり、銃として利用したり、
ブラックホールを発生させたりする。

しかし名前の通り、闇を好む能力のため
周囲が明るいと力が非常に弱まってしまう。
持っている銃などを利用して街灯や室内灯を割り、
辺りを暗くした上で能力を発動するという
FPSとしては一風変わった戦い方をする。

能力を発動していれば暗闇でも障害物の輪郭が見え、
闇で動くキャラクタとして扱いやすい。

地面に空いた穴から「ダークリング」という使い魔も召還できるが、
いささか頭が悪いので、あくまで補助的な使い方である。

特徴的な能力を持つ主人公だが、
このゲームの魅力はそれ以上にストーリーや世界観にある。
地下鉄を拠点として行動するが、
その駅や電車、通行人の存在感が素晴らしい。
グラフィックが高いクオリティなだけでなく、
圧倒的な空気感というか、登場人物が人間臭いのだ。

目的地への道のりに関しても、
指示のあった地名を駅内の掲示板で確認し、
街角の地図などを頼りに目指したり、
ホームにやってきた電車に乗って別の駅に行き来したりと
ゲームというより現実的な行動を求めてくる。

特に序盤での恋人の部屋でのやり取りは
ゲームとしての上っ面だけの表現ではなく、
非常に生活観あふれる雰囲気が素晴らしかった。

光と影の使い方を含め、全体的に演出面が優れており、
画面から感じられる迫力は多々あるゲームの中でも群を抜いている。
一人称視点ということを活かした演出も多く、
その雰囲気に引き込まれることは間違いない。

FPSとしては照準の狙いにくさや、
どこから撃たれているのか非常にわかりにくいこと、
どの武器もたいして代わり映えしない点など残念な部分もあるが、
ここまでどっぷり世界観に浸れる作品というのはなかなかない。

ということで、かなり良作の域に入るはずなのだが、
残念なことに、日本で発売されている日本語版の評判が非常に悪い。
Amazonのレビューでも言われているように、
1時間で何度もフリーズするという極悪な症状が報告されている。
本体側の問題ではなく、ソフト側の問題らしく、
いまだ解決の目処が立っていない。

http://freezespike.web.fc2.com/ においても詳しく説明されているが、
この作品のデキに対して、この対応は非常に残念だ。

その関係で私は北米版を購入してプレイした。
北米版では一度もフリーズしなく快適に遊べたが、
当然ながらすべて英語表記になるため、
ストーリー重視の作品なので、セリフの内容が
半分ほどしか理解できなかったのが残念で仕方がない。

多少のバグならともかく、フリーズという致命的な問題では
我慢してゲームをプレイする、という状態すら保てず、
せっかくの名作が日本人に限り、満足に遊べないという
あまりにもつまらない理由で広まらないのは残念でならない。

なんとか早いうちにこの問題が解決し、
なるべく多くの人にプレイされることを願う。

【参考になった攻略サイト】
The Darkness@Wiki