書籍 カテゴリの記事:

つぶやき平家物語

2012年1月20日11:33【カテゴリ : 書籍


短い文章を気軽に書き込めることで人気のTwitterのスタイルで
平清盛や源平合戦など平家に関する歴史を紹介した本。

そのアイデアとしては非常に面白いし、
日本史の授業が苦手だった人や、細かい部分を忘れてしまった大人が
その復習を目的に手に取りそうな見た目をしているが、
残念ながら中身はあまりとっつきのいいものではなかった。

左側のページはその事柄に関する文章が普通に書かれているが、
これは社会の教科書のような感じで、
長く、親しみにくい文章で日本史が苦手だった人には辛い。

また、右側は確かにTwitter風の体裁で表現されているが、
Twitterの仕様の基礎知識や、2ちゃんねるをベースとする
ネットスラングが頻出するため、そういった予備知識がない人には辛い。
つぶやきは歴史上の人物の個人的な感想が中心なので、
その事柄の全体像をつかんでいないことには状況がわからない。

となると、もともと平家に詳しく、
なおかつTwitterやインターネットに精通している人しか楽しめないのだ。
グレーの背景に彩度の低い色で文字が書かれていたり、
Twitterのアイコンがモノクロで見分けにくいなど、
本としての仕上がりもやや甘いように感じる。

個人的にはもっとサクサクと理解できるような工夫を期待したが、
左側のページを見ただけでもう読むのが面倒になってしまった。
右側は読みやすいが、ひたすらネットスラングが多く、
ふざけすぎているように見えて個々の人物に感情移入できなかった。


いつまでもデブと思うなよ

2011年12月28日10:57【カテゴリ : 書籍


「オタキング」と呼ばれる岡田斗司夫が
117キロあった体重を50キロほど落とした
レコーディングダイエットについて書いた本。

なぜダイエットすべきなのか、という話から始まり、
自分の価値を上げる手段においてダイエットとそれ以外の比較、
また、レコーディングダイエットと各種ダイエット法との比較をした上で
具体的な減量の流れを説明していく。

意外にもダイエットの内容そのものよりも
ダイエットの必要性を論理的に説明した第一章が何より面白い。
文章が読みやすく、説得力があり、うなずける部分が多い。

この本を読んだ人が同様にダイエットに成功するかはわからないが、
日々の食事内容を記録することに慣れ、
そこからカロリーを意識することに慣れ、
そして徐々に調整していく、という
レコーディングダイエットを生み出した功績は大きい。


ばかスイーツ

2011年12月2日10:36【カテゴリ : 書籍


デイリーポータルZ」というサイトで活躍する記者「べつやくれい」が行った
さまざまな変な企画の中からスイーツ作りに関してまとめた本。
ほぼ全編にわたってイラストエッセイとして描かれていて読みやすい。

タコの形をした抜き型でいろんな種類のタコを再現してみたり
チョコレート関係のみで構成した完全なチョコパフェなど
発想は非常に面白く、着眼点もいいのだが、
実際の記事がそこまで面白く感じないのが残念。

特に複数の品を作ったときに「味のイメージ」をイラストで表現した部分は
あまりにも実感が湧きにくく、意味がわからない。
また、作った品物全部の感想をズラズラと箇条書きで書いている部分も
文字が多すぎて読むのが面倒になる。
同じコンセプトの食品を変にたくさん用意するよりも
インパクトの強いものをひとつだけ作って説明してくれた方がよかった。


ゾンビの作法 もしもゾンビになったら

2011年11月10日10:54【カテゴリ : 書籍


ゾンビになってしまった人のための、
どうやったら快適なゾンビ生活を送れるかという指南書。

ホラー映画でのゾンビに関する「お約束」をうまく使い、
ゾンビの性質や長所・短所、人間を相手にした立ち回り方など
ジョークとして読むための書籍。
至るところに人間の言動を風刺した説明が入り、
客観的に人間を分析した冷静な文章が楽しい。

ゾンビのための指南書、という着眼点はいいものの、
面白い部分と非常に退屈な部分が混在していて
誰にでも無条件に薦められるほど面白くもなかった。もう一歩。


フェイスブック 若き天才の野望

2011年9月10日11:47【カテゴリ : 書籍


世界的に広まったSNS「Facebook」について、
創設者のマーク・ザッカーバーグを中心に説明した本。

映画「ソーシャル・ネットワーク」の内容と重なる部分もあるが、
映画ではザッカーバーグが訴訟されている部分を中心としており、
ネガティブな展開が多いが、この書籍ではもっと純粋に
Facebookの発端から成長過程を現在まで時系列に追った形になっている。

映画を観ていることで各人物の顔や場面が思い浮かぶメリットはあるが、
もっともっと多くの人物・場面が語られるため、映画の視聴は必須ではない。
ただ、Facebook上の機能について試行錯誤の様子や
ユーザーからの反発が説明されるため、Facebookを使用して
おおよその機能について理解している方が良い。

500ページにもおよぶボリュームで、相当に読み応えがあるが、
さまざまな試行錯誤と失敗、収益化できるまでの苦労など
新しく作り上げることが好きな人間にとっては刺激的な内容が多くて面白い。

いろいろな人物が次々と登場するのと、
ファーストネームで呼ぶときとファミリーネームで呼ぶときが混在するので
誰が誰なのかを把握するのが結構大変だが、
ザッカーバーグが本当に多くの人と接触していることや
会社に加わった人、去っていく人がわかって興味深い。
Facebookを使って少しでも興味が湧いた人なら映画よりもオススメ。


いいね!フェイスブック

2011年8月22日11:46【カテゴリ : 書籍


SNSである「Facebook」について
初心者向けに解説した本。

内容のボリュームはあるが、文字中心の情報となるため、
まさにFacebookを使い始めたばかりで操作がよくわからない、というレベルの人には
これ1冊で完全理解facebook」の方が画像が多くてわかりやすい。

この本はどちらかというと、操作にある程度慣れてきた人向けで
Facebookとの付き合い方、使われ方について解説した内容。
Facebookが気に入っており、より詳しくなりたいとか
世間や世界でのFacebookに関する話題を知りたいなら、まずまずの内容。


これ1冊で完全理解facebook

2011年8月15日11:30【カテゴリ : 書籍


海外を中心に広くユーザーをかかえるSNS「Facebook」について
初心者向けに解説した本。

非常に高機能ではあるが、使い方や
プライバシーの設定の仕方が独特で
使い始めのときには間違いなく戸惑うであろうFacebookなので
こういった本などで徐々に理解していくと良い。

Facebookのスクリーンショットを多用し、
画面のどこのことを説明しているかがわかりやすい。
すでに使い慣れた人にはおおよそ知っていることばかりだが、
これから登録する人、登録したけれど全然使っていない人にとっては
前半部分はFacebookの常識とも言える内容なので
しっかり読んでおくと戸惑わなくて済む。

Facebookに興味を持っている人は
http://mclover.net/Puti/P252.htm#201108070059
載せている文章も合わせて読み、Facebookに踏み込んで欲しい。


荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

2011年8月9日11:33【カテゴリ : 書籍


ジョジョの奇妙な冒険」の作者である荒木飛呂彦が
数あるホラー映画について、その感想や見所を紹介する本。

圧倒的な画力と、エンターテインメント性あふれる作品を作りだしている作者が
一体どういうホラー映画を評価しているのかは
ジョジョファンなら確実に気になるところ。

1970年代以降のホラー映画について
荒木飛呂彦が気に入っているポイントを説明していく。
映画ひとつあたりの話は割と短めで、
テンポよくたくさんの作品を紹介するのも読みやすくて良い。
紹介されたホラー映画がどんどん観たくなってしまう本。


マンガ+講義でよくわかる経済学超入門

2011年7月31日11:29【カテゴリ : 書籍


経済学について、ごく基本からわかりやすく説明した本。

専門の用語やグラフの見方など、根本的なところから解説されているので
予備知識がまったくなくても経済学に触れることができる。

「マンガ+講義」と付いている通り、マンガで説明が展開される章と
文章で説明される章が交互に挿入される構成。

マンガは気軽に読めるのでいいのだが、残念なのは
マンガで説明した内容と丸々同じことを、文章部分でも説明していること。
マンガ部分をまったく読まなくても情報が欠けないので
これならわざわざマンガを読む必要がない。

しかし文章だけで勉強する気があるなら
この本の他にもたくさん書籍が存在するわけで、
これならすべてマンガで説明するぐらいに割り切って欲しかった。

本のサイズも大きすぎて持ちづらく、
単にマンガのコマや文章部分の文字が大きくなっているだけなので
これなら一般的なサイズで十分。
また、「コーヒーとケーキ」や「ポテチとおせんべい」など
例えに挙げている商品がイマイチで
その商品のイメージと講義内容があまり合っていない気がした。

経済学について敷居を低くしているのはありがたいが、
本として妙に中途半端な構成や造りが目に付いた。


読んでいない本について堂々と語る方法

2011年6月13日11:47【カテゴリ : 書籍


タイトルから想像すると、「読んでいない本について、
いかに恥を書かないよう語るか」という話が書かれているように思うが、
そうではなく「読書」というものがどういうものかを分析した本。

本を読むことを趣味にしている人は多いし、
少なからず本を読んだ経験は誰にでもあることだけど、
とある本について「読んだ」「読んでいない」という区別だけではなく
「流し読みした」「読んだけど忘れた」「読んだ人に内容を聞いた」など
さまざまなパターンが考えられることを説明している。

それぞれ今までの経験を思い返すと納得できるものばかりで
本を読んだといえるのがどういうことかを考えさせられる。

もともと洋書が翻訳された本なので
登場する本やストーリーが海外の話や人物ばかりのため、
日本人にとっては馴染みがない情報も多いが、
読書について冷静に分析されているのは興味深い。

都合上、何かの物語の内容に沿って解説したり
誰かの経験談をベースに展開したりするので
今、どの作品についての話をしているのか、
どの段落が引用部分なのかを意識して読まないと混乱する。