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食品のカラクリ


世間に流通している食品の裏側、
作る際に秘密裏に行われるテクニックなどが紹介されている。

食材・食品が1ページずつ掲載され、
それぞれ「こんな風に作っている」「こんな薬品が使われている」と
普通に食べるのが怖くなるような舞台裏を紹介するが、
「そうだったのか」と感心するとともに、
それを知ったからといって今の時代にその食材を避けて
より自然に近いものや本来の状態を手に入れるのは
実質不可能だったり、手間や資金がかかりすぎたりする。

危険とは言いながら実際にどんな薬品なのか
きっちりと薬品名が挙がっていなかったり、
「こういう風に作られているのではないか」
「こんなような話を聞いたことがある」などと
妙にあやふやな部分もあるため、この本を完全に信用する気にもなれなかった。

雑学として気楽に読む程度ならいいだろうが、
説得力に欠ける部分も多々あるため、
そのあたりを割り切って楽しむのがいいだろう。


いーとんの大冒険


やはり強烈な個性を感じるタッチの絵で
一度見たら忘れない表情が続く。

こびとづかん」よりもストーリー性が強く、
読んだ後の満足感も大きかった。
基本的にはベタなストーリーだが、各ページがツッコミ待ちの状態で
いろんなマンガや映画などを体験した大人だからこそ
楽しめる部分が大きく、やはり子供向けというより大人向け絵本。
一瞬しか出てこないキャラクターでも、妙に存在感がある。

とはいえ、ベースは教訓系シナリオなので
そういう意味では子供に読み聞かせても
楽しんでくれるかもしれない。

絵本ではあるものの、イラスト集ととらえてもいい内容なので
絵そのものが好きな人にも「こびとづかん」以上にオススメ。


こびとづかん


絵本だが、どう見ても子供向けには思えない強烈なインパクトの表紙。
「漫☆画太郎」を思わせる独特のタッチ。

読んでみるとシュールさ全開なので
なおさら子供向けではない気がする。
あくまで様々な話を見聞きしてきた大人向け。
今までの流れを踏まえた上で踏み外すノリ。

とはいえ絵本には違いないので一瞬で読み終わるし、
この一冊に1500円の価値を感じるかどうかは
人によって大きく分かれるところ。
一度気に入ればどっぷりハマりそうだが、
まずは買う前に読んでみて感触を確かめるべき。


誰もが気になっていた飛行機の大疑問


タイトル通り、飛行機に関する疑問と回答が詰まった本。
「夜の離着陸時になぜ室内灯が消えるか」などといった
「そう言われればなぜかわからない」程度の疑問ばかりで
気楽に読み進められるのが良い。

ひとつの質問と回答がせいぜい1ページ前後のボリュームなので
ちょっとした時間に少しずつ読めるテンポの良さがあり、
雑学としても面白い内容。
小さな事柄であってもそうなった事実の裏には
しっかりとした理由や配慮、工夫があって
飛行機がただ単に空を飛ぶこと以外でも進化してきたことがわかる。

飛行機に数回以上乗った経験がある人にオススメ。値段以上は楽しめる。


「世界征服」は可能か?


マンガやアニメでよく出てくるフレーズ「世界征服」を
本当に実現できるかを黙々と考える一冊。
世界征服という言葉には夢が感じられるが
実際問題として考えるとその方法やメリット、定義など
確かに改めて問われるとあやふやな部分が多々あることがわかる。

もちろん実際悪事を働くことについて考えるわけではなく、
どちらかというと「空想科学読本」にも近いノリで
無意味な内容を誰かと討論している雰囲気。
しかし、世界征服を真面目に考えることで
現在の社会の仕組みがよくわかり、勉強になる。
このあたりは社会の勉強として中高生が読んでも面白いと思う。

文章は読みやすく、短時間でもサクサクと読み進められるので
時間つぶしや話のネタにはピッタリ。


禁煙セラピー


読むだけでやめられる禁煙手段として話題になった本。
私は喫煙者でないのだが、内容が気になったので読んでみた。

全体として非常に読みやすく、
短時間で少しずつ読み進めるのにも向いている。
他のタバコに関する警告にありがちな
タバコの害や周りの迷惑を中心にするのではなく、
タバコを吸う行為が無意味であると訴える内容。

喫煙者はタバコを嗜好品と考えるが、
早くタバコを吸える場所に行きたいという渇望感や
夜中にタバコが切れてしまう不安など
非喫煙者なら感じる必要もない事柄に脅えている。
タバコの味がうまいとか、タバコでストレスを緩和されるなんてのは
タバコを吸う行為を正当化する言い訳でしかなく、
実際には中毒になっているだけだと説明される。

喫煙者が語る言い訳はすべて「中毒症状」をごまかす嘘で
それがなぜ間違いなのかを解説していく。
たとえばタバコの味がうまいから吸っているという人は
たまたま普段吸っているタバコが手元からなくなり、
自販機でも売り切れだったとき、タバコを吸わなくなるかというと
違うタバコでもいいから吸おうとする、と。

そもそもタバコは忙しいとき、退屈なとき、
ストレスを感じているとき、リラックスしているときに吸いたくなり、
要するにずっとタバコを吸っていたい欲しているだけだし、
そうなると一日のうちでほとんどの時間は
タバコを吸っているかタバコを我慢しているかのどちらかでしかない。

タバコを吸うと心地よくなるような気がするのは
コンクリートに頭を打ち付けるのを
やめた瞬間の心地よさを味わっているだけだ、と。
非喫煙者は頭を打ち付ける行為そのものをしないのだ、と。

そういった流れで、喫煙者たちがよくする言い訳を
ひとつひとつ短い例えを出して打ち砕き、
すべては中毒症状なだけであって
非喫煙者と比較して何もいいことがないと説明する。
喫煙者にとっては徐々にタバコを正当化する材料がなくなり
非喫煙者なら誰でも味わえている安心を
無意味に手放しているだけだと考えさせられる。

喫煙者にとってやかましい説教に聞こえそうな部分も多いが、
筆者自身が一日100本を吸うほどのヘビースモーカーだった経験があり、
喫煙者の思いを代弁するだけの説得力がある。
健康に対する害の話はほとんど出てこないし、
減煙(タバコの本数を減らす)での喫煙法は否定している。
このあたりが今までの警告よりも新しく、
ヘビースモーカー歴があってこその禁煙本になっている。

何度も同じ話が出てくるので、
さっきも似たようなことを言っていたな、という気にはなるが
もしかしたら喫煙者にとっては
何度も言う必要があると判断した結果なのかもしれない。

個人的にはネット上で読める「喫煙者を救え」が
内容的に素晴らしく、衝撃を受けた経験があるので
どちらかと言うと禁煙セラピーのインパクトはそこまで大きくなかった。
読めば必ずやめられるかはわからないが、
やめたいと思っている人が背中を押して欲しいなら読んでみるのもアリ。


ナグラる


大好きなサイト「Otearai Web」の書籍版。

ほどよい長さの文章と読みやすいテンポで
何度読んでも面白いと思っている日記。
書籍になったことで他人にも勧めやすい。

ただ、書き下ろしの章「昨今」が本の冒頭に来ており、
こちらはOtearai Webよりもかなりシリアスな内容なので
その部分だけ読んで全部がこういう内容と誤解し、
早くに投げ出してしまいそうなのが心配だ。
当然、本は先頭から読むわけだから
始めの方にOtearai Web独特の笑いを味わわしておき、
巻末にでもシリアスな内容が来ていれば
初めて読む人でもしっかり読んでくれたように思う。

逆にOtearai Webの読者だった人にとっては
書き下ろしが割とボリュームがあることが嬉しい。
特に「インターネットのこと」「ちっちゃくんのこと」などは非常に読ませる内容で、
おちゃらけたイメージを持たれてしまいかねない名倉氏の
芯にある部分を少し覗くことができた想いだ。


スタバではグランデを買え!

タイトルと表紙に強く惹かれるが、
実際には経済の話をわかりやすく解説した本。

経済についてどこかでかじった人にとっては
当たり前のことばかりかもしれないが、
そうでない人には身近な話を例えに非常にわかりやすく展開してくれる。

ただ、わかりやすいということは逆に言うと
一度理解した後はもったいつけすぎててかったるいとも言える。
「結局のところ、大事なのは金額的なコスト以上に労力に関するコストだ」
ということに尽きるので、それに基づいた話が
違う例で繰り返されることが多い。

とはいえ、本の値段分は楽しめたように思う。
つい表面的な金額で損得を考えがちだが、
冷静に指摘されれば確かにその通り、と納得する話が多く、
視野を広くしてくれる内容だと言える。

一部の話で、具体的な金額を「とりあえず○○円としよう」と設定するが、
この金額の根拠がまったく解説されない。
この金額が大きく違っていると結論が逆転する部分があるだけに
わかりやすくするためとは言え、
ざっくりしすぎじゃないかと感じるところもあった。


戦闘妖精・雪風(改)

戦闘機系専門用語がバンバン出るし、空中の状態などは
文章からは把握しにくいが、物語としても面白い。
アニメはこれを読んでないと、まず理解不能。
アニメは原作をスキップしすぎ。クオリティは非常に高いが。
登場人物のキャラクタが原作と違うのも気になる。


青の炎

2回目読み返してみたが、やはり好きだ。
主人公が高校生の割にかなり知的で
豊富な知識や判断力で綿密な計画を立てていくのが面白い。

しかし読んでて何度も胸が苦しくなる。
主人公だけでなく読者にもふつふつと怒りがわく。
恋愛部分がやや幼稚な展開に感じるが
全体的には非常に読みやすく、わかりやすい。

この人の本は「クリムゾンの迷宮」も面白いです。
こっちは「バトルロワイヤル」の原作が好きならぜひ。