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なぜかお金が貯まる人がやっていること

2012年5月7日10:00【カテゴリ : 書籍


500万円の借金を抱えていた作者が
生活と考え方を一新し、2年で借金を返済した経験をもとに
お金がたまる人とはこういう人だ、というポイントを挙げた本。

とはいえ、実際に金持ちの統計を取ったわけではなく、
作者の主観による意見を挙げたものなので
具体的な数字や実例がない以上、説得力は薄い。

多くのポイントにおいて「だらしない生活をやめよう」という意見が共通しており、
その理由には十分に納得できるものの、
この本を読んだ人が一様に生活改善ができるかは別の話だ。
今まで理想的な生活の仕方を知らなかっただけなら実践できるかもしれないが、
頭ではこうするべきとわかっていてもズルズルとだらしない生活をしている人は
本を読んだところで実行はできないだろう。

また、お金が貯まる人に共通の生活スタイルがあったとしても
そのスタイルを真似たからといって
自分までバリバリ稼げるかは別の話のように思える。
第5章で挙げられている例は実際の話かもしれないが
さすがに都合がよすぎるように思えるし、リアリティがない。

生活改善の提案としては賛成できるが、
「お金が貯まる」という部分に釣られるだけの人には不向きだろう。


Facebookをビジネスに使う本

2012年4月14日10:50【カテゴリ : 書籍


日本も含め、世界的に広まったSNS「Facebook」について、
ビジネスに役立てるための指南書。

とはいえ、どんどんバージョンアップしていくFacebookなので
1年半ほど前に発行された本書は少し古い部分があり、
「ファンページ」は「Facebookページ」と改称され、
見た目もタイムライン化に移行された今となっっては
ビジネス戦略も少し変えていくべきだろう。

内容としてはFacebookページを役立てている事例の紹介は興味深いものの、
このぐらいの情報であればWeb上でも多数見つかるので
わざわざ本を買って読むほどのものでもなかったのが残念。


スティーブ・ジョブズ<全2巻>

2012年3月31日10:11【カテゴリ : 書籍


iPod・iPhoneをはじめとするさまざまなApple製品の立役者となり、
また、CGアニメ業界を牽引するピクサーを設立するなど
デジタル業界に多大な影響を与えたスティーブ・ジョブズの伝記。
時系列に沿って生い立ちから順に、かなり細かく説明されている。

能力は高いものの、イタズラやドラッグに明け暮れた学生時代、
また、アップルコンピュータでの自分勝手で強引なやり方は
あまり好感が持てず、非常に感情移入しにくい。
圧倒的なセンスとこだわりがあることは伝わってくるが
とことん自分勝手な人物像が周囲を困らせていることもわかる。

ただ、世間を賑わせた商品がどういう風に生まれたか、
また、周囲の人間を乗せるのがいかにうまかったかは
読んでいて興奮できるし、本書の一番面白いところだろう。

特に2巻は割と最近の話ばかりだし、
iMacやiPodが実際にどう世間を賑わせたか知っているだけに
アップルのやり方や裏側の事情がわかって面白い。
いろいろ問題を起こしてきたとはいえ、
ジョブズがすごい人物であったこともよくわかる。

ジョブズが製品デザインに口を出したり評価したりする場面が多いだけに
それがどんなデザインなのか、読んでいると気になってしまう。
それぞれの商品写真がページ中に挿入されていれば
よりわかりやすかっただろう。

かなりのボリュームだが、場面あたりの長さは割と短めでテンポがいい。
iPodやiPhone、ピクサーなどスティーブ・ジョブズが関わった製品や
そういった業界に興味がある人にはオススメ。


もしもあの写真がネットにバラまかれたら

2012年3月14日11:25【カテゴリ : 書籍


インパクトのあるタイトルではあるが、実際には
スマートフォンにおけるマルウェア(ウイルス)の危険について書かれた本。

スマートフォンが流行った経緯や一般の携帯電話の違いに始まり、
iPhoneとAndroidの違いや、マルウェアによって起こり得る危険などが
詳しくない人にもわかりやすく説明されている。

ただ、そういった内容を正確に表した書籍名とは言いがたく、
インターネットやSNSでのトラブルに関しての話題を期待すると
内容とのギャップを感じることになる。

パソコンやスマートフォンにある程度詳しい人なら知っている部分は多いが、
現状を再確認する意味ではまとまっていて役に立つかもしれない。


ツイッターの超プロが教えるFacebook仕事術

2012年2月27日14:59【カテゴリ : 書籍


Twitterでは10万人にフォローされ、
Facebookでは15000人のファンを持つ精神科医・樺沢紫苑
Facebookを利用してビジネスを成功させるためのコツを説明した本。

序盤は自分がいかに成功しているか、
TwitterやFacebookやメールマガジンの読者数を
逐一訴えてくるので鼻につく部分が多いが、
全体的には筋が通った論理的な戦略が書かれており、
FacebookやTwitter、メルマガを手段として
自分を売り込んでいくための方法が説明されている。

Facebookの操作方法や画面説明はバッサリと捨て、
あくまでツールとしての役立たせ方に注力して書かれているのは嬉しい。
また、Facebookだけを盲目的に絶賛するのではなく、
Twitterやブログなどもそれぞれの特徴の違いや、
自分の行為がどういった効果を生むかなどが
きっちりとわかりやすく説明されているのは参考になる。

SNSを個人的に使うだけの人にはあまり関係がないが、
自分の広くアピールしたいとか、ビジネス的に役立てていきたい人にとっては
目を通しておく価値のある本。


つぶやき平家物語

2012年1月20日11:33【カテゴリ : 書籍


短い文章を気軽に書き込めることで人気のTwitterのスタイルで
平清盛や源平合戦など平家に関する歴史を紹介した本。

そのアイデアとしては非常に面白いし、
日本史の授業が苦手だった人や、細かい部分を忘れてしまった大人が
その復習を目的に手に取りそうな見た目をしているが、
残念ながら中身はあまりとっつきのいいものではなかった。

左側のページはその事柄に関する文章が普通に書かれているが、
これは社会の教科書のような感じで、
長く、親しみにくい文章で日本史が苦手だった人には辛い。

また、右側は確かにTwitter風の体裁で表現されているが、
Twitterの仕様の基礎知識や、2ちゃんねるをベースとする
ネットスラングが頻出するため、そういった予備知識がない人には辛い。
つぶやきは歴史上の人物の個人的な感想が中心なので、
その事柄の全体像をつかんでいないことには状況がわからない。

となると、もともと平家に詳しく、
なおかつTwitterやインターネットに精通している人しか楽しめないのだ。
グレーの背景に彩度の低い色で文字が書かれていたり、
Twitterのアイコンがモノクロで見分けにくいなど、
本としての仕上がりもやや甘いように感じる。

個人的にはもっとサクサクと理解できるような工夫を期待したが、
左側のページを見ただけでもう読むのが面倒になってしまった。
右側は読みやすいが、ひたすらネットスラングが多く、
ふざけすぎているように見えて個々の人物に感情移入できなかった。


いつまでもデブと思うなよ

2011年12月28日10:57【カテゴリ : 書籍


「オタキング」と呼ばれる岡田斗司夫が
117キロあった体重を50キロほど落とした
レコーディングダイエットについて書いた本。

なぜダイエットすべきなのか、という話から始まり、
自分の価値を上げる手段においてダイエットとそれ以外の比較、
また、レコーディングダイエットと各種ダイエット法との比較をした上で
具体的な減量の流れを説明していく。

意外にもダイエットの内容そのものよりも
ダイエットの必要性を論理的に説明した第一章が何より面白い。
文章が読みやすく、説得力があり、うなずける部分が多い。

この本を読んだ人が同様にダイエットに成功するかはわからないが、
日々の食事内容を記録することに慣れ、
そこからカロリーを意識することに慣れ、
そして徐々に調整していく、という
レコーディングダイエットを生み出した功績は大きい。


ばかスイーツ

2011年12月2日10:36【カテゴリ : 書籍


デイリーポータルZ」というサイトで活躍する記者「べつやくれい」が行った
さまざまな変な企画の中からスイーツ作りに関してまとめた本。
ほぼ全編にわたってイラストエッセイとして描かれていて読みやすい。

タコの形をした抜き型でいろんな種類のタコを再現してみたり
チョコレート関係のみで構成した完全なチョコパフェなど
発想は非常に面白く、着眼点もいいのだが、
実際の記事がそこまで面白く感じないのが残念。

特に複数の品を作ったときに「味のイメージ」をイラストで表現した部分は
あまりにも実感が湧きにくく、意味がわからない。
また、作った品物全部の感想をズラズラと箇条書きで書いている部分も
文字が多すぎて読むのが面倒になる。
同じコンセプトの食品を変にたくさん用意するよりも
インパクトの強いものをひとつだけ作って説明してくれた方がよかった。


ゾンビの作法 もしもゾンビになったら

2011年11月10日10:54【カテゴリ : 書籍


ゾンビになってしまった人のための、
どうやったら快適なゾンビ生活を送れるかという指南書。

ホラー映画でのゾンビに関する「お約束」をうまく使い、
ゾンビの性質や長所・短所、人間を相手にした立ち回り方など
ジョークとして読むための書籍。
至るところに人間の言動を風刺した説明が入り、
客観的に人間を分析した冷静な文章が楽しい。

ゾンビのための指南書、という着眼点はいいものの、
面白い部分と非常に退屈な部分が混在していて
誰にでも無条件に薦められるほど面白くもなかった。もう一歩。


フェイスブック 若き天才の野望

2011年9月10日11:47【カテゴリ : 書籍


世界的に広まったSNS「Facebook」について、
創設者のマーク・ザッカーバーグを中心に説明した本。

映画「ソーシャル・ネットワーク」の内容と重なる部分もあるが、
映画ではザッカーバーグが訴訟されている部分を中心としており、
ネガティブな展開が多いが、この書籍ではもっと純粋に
Facebookの発端から成長過程を現在まで時系列に追った形になっている。

映画を観ていることで各人物の顔や場面が思い浮かぶメリットはあるが、
もっともっと多くの人物・場面が語られるため、映画の視聴は必須ではない。
ただ、Facebook上の機能について試行錯誤の様子や
ユーザーからの反発が説明されるため、Facebookを使用して
おおよその機能について理解している方が良い。

500ページにもおよぶボリュームで、相当に読み応えがあるが、
さまざまな試行錯誤と失敗、収益化できるまでの苦労など
新しく作り上げることが好きな人間にとっては刺激的な内容が多くて面白い。

いろいろな人物が次々と登場するのと、
ファーストネームで呼ぶときとファミリーネームで呼ぶときが混在するので
誰が誰なのかを把握するのが結構大変だが、
ザッカーバーグが本当に多くの人と接触していることや
会社に加わった人、去っていく人がわかって興味深い。
Facebookを使って少しでも興味が湧いた人なら映画よりもオススメ。