書籍(は~わ行) カテゴリの記事:

ヒトは「いじめ」をやめられない

2017年12月7日10:00【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)
小学館 (2017-10-06)
売り上げランキング: 933

いろいろな学校で問題となっているイジメに関して、
脳科学や社会性の面からその原因を解説したもの。

イジメに関する不道徳感や指導法に焦点を当てるのではなく、
イジメが起こる必要性やメカニズムを説明していく。
「集団生活を送る上でメリットがあるからイジメが起こる」
というアプローチは面白く、なるほどと思わせてくれる。

ただ、第4章で語られるイジメ回避策は
「地味な格好をする」「短所をアピールする」
「親密になりすぎない」など後ろ向きなものばかりで、
どうにも実行する気になれない。

効果があると思われる対策も
「休学・転校する」「監視カメラを設置する」など
新たな発見が得られるものがなかった。

イジメの原理を理解する意味では興味深かったものの、
デメリットの少ない解決法が提示されなかったのは残念。


85歳、おばあちゃんでも年商5億円

2017年11月12日10:38【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
85歳、おばあちゃんでも年商5億円
和田 京子
WAVE出版
売り上げランキング: 37,750

ずっと専業主婦として生きてきた年配の女性が
79歳にして宅地建物取引士の資格を取り、
不動産会社を起業した経緯と働きぶりをまとめたもの。

高齢を迎えてから未知の勉強に挑戦し、
ひたすらストイックに取り組んでいく姿勢や
ヘコたれずに試行錯誤していく様子を見ると
「何歳になっても成長できる」という希望が湧く。
自分の未熟さを思い知るとともに
新しい知識や経験を身につけていくことを楽しむ姿は
誰もが見習うべきだろう。

不動産ビジネスに興味がある人というより
勉強や挑戦するモチベーションを手に入れたい人向けの1冊。


ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

2017年11月6日10:42【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(は~わ行)
ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか (中公新書)
中央公論新社 (2015-08-14)
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すべての国民に必要最低限の生活費を支給する
ベーシック・インカムの制度について
関連する情報やその思想を解説したもの。

現在の社会保障について分析した第1章は興味深かったが、
さまざまな資料の引用がひたすらに続く第2章は
文章も硬く、話題が散漫で非常に読みにくかった。
ベーシック・インカムの財源に関する第3章は再び面白くなったが、
漢数字ばかりが羅列されているので内容がつかみづらく、
もっとうまく説明できそうな印象を受けた。

文章として読みづらい部分が多いのは残念だが、
ベーシック・インカムの意義を軸に、
財源や労働意欲など多くの人が感じる問題に関して
先入観や誤解を取り除いてくれる考察は非常に有益。
ベーシック・インカムに関するさまざまな疑問を解くための1冊。


ベーシック・インカムのある暮らし

2017年10月29日10:46【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(は~わ行)
ベーシック・インカムのある暮らし
古山 明男
ライフサポート社 (2015-12-11)
売り上げランキング: 73,617

すべての国民に必要最低限の生活費を支給する
ベーシック・インカムについて、
その必要性や有益性を解説したもの。

現在の経済状況や福祉の問題点などを踏まえつつ、
なぜベーシック・インカムで解決するのかを説明していく。
労働意欲や財源の問題など誰もが気になる要素に関しても
大きな問題がなく、逆にメリットが大きいことも伝わってくる。

特に第3部で語られる「電子式減価マネー(E円)」は
消費を促す制度として興味深いアイデア。
ベーシック・インカムの是非だけでなく、
経済に関するさまざまな知見を深めるための本。


Lizzie Zipmouth

2017年10月3日10:27【カテゴリ : 書籍(は~わ行), 英語読書
Lizzie Zipmouth
Lizzie Zipmouth
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RHCP Digital (2008-09-04)

母と2人の生活に満足していた少女が、
新しい父親とその息子たちと暮らし始める話。

継父に加えて2人の連れ子までが
いきなり家族になった主人公の戸惑いと、
しゃべることができない気持ちがうまく描かれている。

どういう風に解決するのか気になって読み進めたが、
非常に愛らしくてうまい展開に満足した。
それぞれのキャラクターが立っていて
感情移入しやすいところも魅力。

英文としても読みやすく、ボリュームも短いので
多読に挑戦し始めた人にはぴったりな1冊。


ライト、ついてますか 問題発見の人間学

2017年10月1日10:12【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
ライト、ついてますか―問題発見の人間学
ドナルド・C・ゴース G.M.ワインバーグ
共立出版
売り上げランキング: 4,266

具体的なサンプルを例に、さまざまな問題の解決法を模索する本。

この本の一番の問題は文章の異様な読みにくさで、
ユーモアにあふれた英文を下手に翻訳したような日本語ばかり。
ひとつひとつの文が回りくどすぎて、
一体何を言っているのか一度では理解できない。
話題が変わったタイミングもわかりにくく、
読めば読むほど混乱してくる。

問題解決の手法として
視点を変えたり前提を変えたりというのは有効だが、
それを教わりたい人にとってはあまりにも読みにくい本。
本来知りたい内容以外が気になって、ちっとも頭に入ってこない。


藤原和博の必ず食える1%の人になる方法

2017年9月23日10:39【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
藤原和博の必ず食える1%の人になる方法
東洋経済新報社 (2013-09-13)
売り上げランキング: 4,086

自分の望む将来に成長するために、
タイプ別にどう行動するかをアドバイスした本。

自分の希少性を上げることで
人材価値を高めようと提案していく。
世間に存在する2つのグループのうち、
より将来へつながる側を選ぶことで
どんどん希少価値が上がっていくという理屈は面白い。

ただ、たとえば読書をする人としない人が
ちょうど半々ずついるわけではないので、
「2分の1を7乗したら1%の人になれる」というのはやや詭弁だ。

4つのタイプのうちのどれを目指すにせよ、
それぞれに書かれた考え方は、
ビジネスマンとして成長するための参考になるだろう。


浪費図鑑 -悪友たちのないしょ話-

2017年9月21日10:29【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話―
小学館 (2017-09-01)
売り上げランキング: 130

特定の趣味に大金をつぎ込んでしまう女性たちの
さまざまな経験談をまとめた本。

ある趣味に熱を上げ、生活や貯金を崩してまで
どっぷりとハマッている様子を告白した内容は興味深いが、
俳優や声優、アイドルや役者など、似通った対象のエピソードが多いので
もっと多岐にわたる趣味を覗き見たかった。

また、後半になると同人誌版に対する思い出や感想ばかりになってしまい、
本書だけを読んだ立場の人には想いを共感できなくて退屈だった。

評判を呼んだという同人誌と同じ面白さ・コンセプトを
書籍版でも貫き通して欲しかったところ。


副業のススメ

2017年9月19日10:56【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(は~わ行)
副業のススメ【完全版】
(2017-07-12)
売り上げランキング: 2,408

副業として、オンラインでの物販ビジネスを勧める本。

筆者が聴衆の前でしゃべった言葉を
そのまま書き起こした内容になっており、
本としての体裁はかなりイマイチ。
特に「こちらの写真は~」と書かれているのに
該当の写真が掲載されていないなど、
読む側のことを考えていないのは雑すぎる。

参加者への問いかけをちょくちょく挟みながら
自分の語りたい内容へ展開していく話法は
本として読むとかなり怪しい雰囲気が伝わってきて、
どうにも説得力に欠ける。

副業の必要性は納得できるが、成功者だけの話を聞いて
誰にでも通用する攻略法だと思ってしまうような
「生存バイアス」には注意したい。


マレーシア大富豪の教え

2017年9月9日10:36【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
マレーシア大富豪の教え
ダイヤモンド社 (2017-04-07)
売り上げランキング: 1,700

後ろ盾のない状態でマレーシアに出向き、
巨万の富を築いた日本人について、その考え方をまとめたもの。

エピソードごとに編集者の前フリが入るのはやや鬱陶しいが、
営業や経営に関する濃密な経験談は非常に刺激的。
たとえそういった職種に当てはまらない人でも
慣れない外国で成果を上げた決断力と人心掌握術は
さまざまな場面において役立つだろう。

多数のエピソードと揺るがない彼の哲学は
今後の生き様を決めるきっかけになる。
モチベーション向上にもつながる1冊。