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パックンマックン★海保知里の笑う英作文

2017年8月3日10:59【カテゴリ : 書籍(は~わ行), 英語学習
パックンマックン★海保知里の笑う英作文 (扶桑社BOOKS)
扶桑社 (2013-09-28)
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お笑いコンビのパックンマックンと
ニューヨークで暮らすアナウンサー海保知里が
日本文化を英語で表現することにチャレンジする企画。

ラジオ番組「~の英語にThank you!」と同じメンバーで、
出されたお題に対して英語が苦手なマックンが考え、
外国人であるパックンが添削していくという流れ。

身近な文化を英語で表現してみるという試みは非常に面白いが、
全編にわたって3人の会話を羅列した対談形式なので、
本ではなく3人のやり取りを直接聞いた方が楽しそうだった。

また、四苦八苦するマックンの英作文を見ていると、
間違った英語表現の方を覚えてしまう可能性があるので
英語の勉強という意味ではあまり推奨できない本。


ヒットの崩壊

2017年7月11日10:59【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
ヒットの崩壊 (講談社現代新書)
講談社 (2016-11-16)
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1990年代から2010年すぎまでの
音楽業界の変化に関して解説したもの。

CD売り上げ100万枚というニュースが
それほど珍しくなかった90年代に比べ、
CDがなかなか売れなくなったという最近は
ビジネス形態がどのように変化した結果なのかを
さまざまな関係者の発言をもとに考察していく。

大きく分けると1990年代半ばと2010年代半ばの比較なので
ヒット曲を連発していた小室哲哉の全盛期、
ドラマの主題歌が一気にブームになったり
「HEY!HEY!HEY!」や「うたばん」のような音楽バラエティ番組が
多数放送されていた時代を知っている方が理解しやすい。

CDが売れないことで音楽業界の衰退を連想するところだが、
実はさまざまな新しい業態が生まれていることがわかる。
音楽に興味がなくともビジネス本として勉強になる1冊。


ピーターの法則 創造的無能のすすめ

2017年7月7日10:01【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
ピーターの法則
ピーターの法則
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ダイヤモンド社 (2014-02-10)
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さまざまな組織の中で、適任とは思えないような人員配置が
なぜ起こるのかを理論立てて説明した本。

世の中には能力の高い人も低い人もいるのに
それぞれが無能化する立場に留まってしまう
構造的な欠陥を説明していく。

ほとんどの組織は、大勢の人数を
少数の人間が管理するピラミッド構造(=階層社会)だが、
その中で昇進や解雇が行われるうちに
どんどん成果の出せない集団になっていくという視点が面白い。
いろいろな事例が挙げられていて
自分の経験を振り返っても、納得できるものが多い。

ただ、1冊すべてがピーターの法則に絞って解説されており、
後半になると冗長に感じてくるのも事実。
また、なぜ無能になるのかが詳細に語られるばかりで
無能にならない方法や優秀な組織を作る方法が提示されず、
前向きな解決法が語られないのもやや不満が溜まる。

あくまで組織作りや人員配置の問題提起として読む本で、
本書の内容を踏まえて発展的な改善を目指すべきだろう。


100円ちゃりんちゃりん投資

2017年6月25日10:19【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(は~わ行)
100円ちゃりんちゃりん投資―100円が101円になれば大成功!
プレジデント社 (2017-05-31)
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お金を殖やしていくことに不慣れな人向けに
さまざまな方法を提案した本。

株式や投資信託などを噛み砕いて説明する本かと思ったが、
各店舗のポイント制度や金券ショップの利用など
投資という言葉に含めるには無理があるものが大半。
果ては中古品の譲り合いや親のスネかじりなど
やたらみみっちい節約理論まで始まる始末。

本来の投資活動について紹介している第3章は説明不足すぎて
入門者はこれだけでは理解することができない。

1円でも増えれば価値があると書いてあるが、
月々数百円の投資を10年も続けて
3000円に満たない生協の配当金を得て何の意味があるのだろう。
投資活動において、もっとも貴重なのは時間であり、
少額でダラダラと小さい利益を求めても結局はインフレ率に負けてしまう。

100円が101円になったところで
生活レベルは変わらないし、精神的な安定が得られるわけではない。
本気で経済的自由を手に入れたいなら
毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」や
資産運用に無関心な人が読む本」を読んで、
1日でも早く実用的な知識を身につけ、
すぐにでも具体的な投資活動を始めるべきだ。


人を動かす

2017年6月21日10:18【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
人を動かす 文庫版
人を動かす 文庫版
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創元社 (2016-01-26)
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他人を味方につけ、自分の目的を達成するには
どう接するべきかをさまざまな事例とともに紹介したもの。
1937年に発売された古い本だが、
ビジネス書の原点としても非常に有名。

人の感情や特性をうまく利用したテクニックばかりで、
無理強いや衝突をせず、良好な人間関係を形成しつつ
他人に目的の行動をさせられる接し方が詰まっている。

紹介されている事例も納得できるものばかりだし、
後味がいいので読んでいて気持ちがいい。
相手に期待通りの行動をさせるということだけでなく、
人として模範的な接し方も学ぶことができる。

どういう立場にいる人でも役に立つ意識と考え方で、
周囲の支持を獲得し、協力関係を広げるための極意が詰まった1冊。


話題のダイエットを格付けしたら…

2017年6月13日10:24【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
話題のダイエットを格付けしたら…
岡田 正彦
三五館
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いろいろなダイエットに関して、
学術上の文献をもとに10点満点で格付けした本。

糖質制限ダイエットをはじめ、プロテインダイエットや
水飲みダイエット、こんにゃくダイエットなど、
評判になったダイエット法をひと通り網羅しているが、
とにかく無理に難癖を付けるような記述が多い。

フラフープダイエットに対して、
長時間ダラダラとやりすぎた子供の皮膚が腫れた例を根拠に
「やりすぎた時に健康上の障害が発生する可能性がある」と書いてあるが、
どんな運動でも極端にやりすぎれば障害が起きるのは当たり前だ。
「人間にとって不自然な動きをさせられるものは避けるべき」というなら
鉄棒や自転車、縄跳びなどの運動も不適切なものになってしまう。

電気的に筋肉を刺激するEMSダイエットに関しても
「心臓や顔に使って事故が起きるかもしれないから」とか
「パッドの貼り付け方が不適切でヤケドをした例があるから」などと
器具の使い方を誤った例を理由にするのは納得できない。

プチ断食ダイエットが健康的かどうかはともかく、
運動を強いられながらも摂取カロリーを半分にした生活を
半年近く続けた実験を引き合いに出して断食の怖さを訴えるのは
プチ断食のコンセプトを理解しているとは言えないだろう。

水飲みダイエットの項目では
「水分をいくら補給しても熱中症を予防できるわけではない」
という記述があったりして、
それこそ多くの資料との矛盾を感じてしまった。

ライザップのダイエット法に対して
「CMを見る限り、痩せる効果は高そう」などと頼りない記述があったり、
「ジョギングで膝を痛めるリスクはまったくない」という
どうにも納得できない説明があるのも疑問。

きちんとした資料を根拠に
いろいろなダイエットを格付けするというコンセプトは素晴らしいが、
中立の立場で医学的に納得できる解説ではなく、
期待ハズレな内容だった。


星を継ぐもの

2017年6月3日10:55【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
星を継ぐもの (創元SF文庫)
東京創元社 (2014-12-12)
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月面で発見された5万年前の遺体をもとに、
過去に起きた壮大な出来事を推測していく話。

SF小説で屈指の名作に挙げられる作品だが、
序盤は意味のわからない描写がひたすら続いて混乱した。
あまりのとっつきの悪さに投げ出しかけたが、
遺体が見つかったあたりから俄然面白くなる。

読む進むうちに人物名やカタカナ言葉はさほど重要ではなく、
会話の内容を追っていくだけでいいことに気づいた。
実は本当に意味のある登場人物はわずか2、3人で
あとはその場その場で消費されるだけの脇役なのだ。

あらゆる分野の専門知識を集結し、
与えられた情報をもとに鋭く推測していく快感が素晴らしく、
次々と発覚する新しい情報に
どういう真相に行き着くのかという好奇心が刺激される。
バラバラでうまく噛み合わなかった断片情報が
終盤で一気につながっていく気持ちよさがある。

SFの地盤となる最低限の科学知識は必要だが、
散らばった伏線が収束していく作品が好きな人にオススメ。


マンガみたいにすらすら読める哲学入門

2017年6月1日10:01【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
マンガみたいにすらすら読める哲学入門 (だいわ文庫)
大和書房 (2017-03-10)
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代表的な哲学者たちに関して、
どういった考えを持っていたのかを今風の表現で表したもの。

「マンガみたいにすらすら読める」というタイトル通り、
ひたすら簡単な文章で書かれているが、
いくら読んでもほとんど頭に入ってこなかった。

エピソードの区切りもわかりにくく、
それぞれの哲学者をサラッと触れる程度なので、
各人物の印象がほとんど残らないまま次に行ってしまう。
最近の作品や流行りを取り入れたジョークが散りばめられているが、
ウケを狙おうとするノリがひたすら寒かった。

哲学者に対する基本的な情報がしっかりと説明されていないため、
ある程度の予備知識を備えた人が冗談交じりの表現を楽しむための本。


Wonder

2017年5月23日10:13【カテゴリ : 書籍(は~わ行), 英語読書
Wonder
Wonder
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Knopf Books for Young Readers (2012-02-14)

顔に障害があることで周囲から奇異な目で見られ続けてきた少年が
ミドルスクールへと入学する話。

10歳の普通の少年が、顔に負った障害のおかげで
いかに辛い想いをしているか、
慣れてしまうほど嫌な経験を体験しているか、
特別視されないことに価値を感じているかが伝わってくる。

また、彼の身近にいる人物の感情に関しても描かれており、
特に家族がいかに彼のことを想っているかという部分はグッとくる。
読み進めるごとにそれぞれの思惑が見えてくる見事な構成。

ページ数も多く、英語読書としては中級者以上向け。
最初はかなり読みやすいが、姉であるViaの章の入ると
急に難しい単語と文構造になって苦労した。

重い設定ではあるものの、
読み始めた瞬間に魅力的な本であることがわかる傑作。
英語が苦手なら日本語版でぜひ読んで欲しい。

【関連作品のレビュー】
スター・ウォーズ<エピソード4>新たなる希望(映画)
スター・ウォーズ<エピソード5>帝国の逆襲(映画)
スター・ウォーズ<エピソード2>クローンの攻撃(映画)
スター・ウォーズ<エピソード3>シスの復讐(映画)
スクリーム(映画)
グレッグのダメ日記(映画)
Diary Of A Wimpy Kid(英語小説)


フェルマーの最終定理

2017年4月23日10:08【カテゴリ : 書籍(は~わ行)
フェルマーの最終定理(新潮文庫)
新潮社 (2016-12-23)
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17世紀に数学者のフェルマーが書き残した定理が
360年後に証明されるまでの経緯をまとめたもの。

数学の解説書ではなく、
証明が成功するまでの壮大なドラマを描いた本。
ページの大半は数学者の人物像や正解へのアプローチの仕方、
数学にかける想いの解説に割かれており、
現在に至るまでにいかに多くの人たちが数学に心血を注ぎ、
その道をつなげてきたかが伝わってくる。

数学に関連する解説も出てくるが、中学生レベルの数学知識と、
それに対する拒絶感がなければ楽しめる。
エピソードを紹介する順番が絶妙で、語られた内容が
後半でどんどん結びついてくる気持ち良さを味わうことができる。

数学の話だからといって小難しいものではなく、
300年以上にわたるサクセスストーリーが味わうための本。