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医龍<全25巻>

2012年1月31日10:48【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


日本の大学病院を舞台に、日本の医局の問題を取り上げた話。
さまざまな現実問題をもとに大学病院の本質を暴き、
人間心理を突いた展開が続く。

天才的な技術を持つ医師を主人公に置く物語はたくさんあるが、
本作はそれだけに留まらず、登場人物それぞれの個性を活かし、
多くの見せ場を提供している。
特に研修医の伊集院は人間的な弱さを持ちつつも
確実な成長としっかりとした覚悟を感じさせてくれる。

病院内の派閥による本音と建て前、戦略、
また、医療に関する理想と現実など
非常に深く切り込んでいて読み応えがある。

読み出すと止まらないほど強い惹きがあり、
医療に詳しくない人でも大きな魅力を感じるマンガ。強くオススメ。


うしおととら<全33巻>

2012年1月21日10:36【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


寺の息子である潮(うしお)が蔵の地下で
槍によってつなぎとめられていた妖怪「とら」を解放してしまい、
いがみ合いつつも2人で様々な妖怪を倒していく話。

作者の連載デビュー作品でもあり、
序盤はまだまだ絵に稚拙な部分があるが
一話完結型で読みやすく、また徐々に全貌が明らかになる大筋も面白い。

少年向けのマンガらしく、少し子供っぽいノリが多いが
徐々に高度化していく戦闘シーンや
過去の登場人物をうまく使った展開は良い。

16巻(エレザールの鎌が暴れるあたり)からは特に面白くなり、
狂気じみた迫力が感じられるし、
27巻以降の最終決戦ではクライマックスにふさわしい規模と迫力が感じられ、
一気に読んでしまう勢いがあった。


外天楼(げてんろう)

2012年1月8日10:27【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


ロボットなどが生活に入り込んだ近未来を舞台に、
外天楼と呼ばれる団地を中心に
のほほんとした雰囲気で展開される話。

常にバカバカしい笑いでテンポよく進んでいき、
非常にレベルの高い仕上がり。
冒頭では短編集かと思うエピソードが続くが、
最終的には綺麗に一本の線につながり、
クライマックスのまとめ方は見事としか言いようがない。

これまで意識していなかった部分も伏線として活かし、
非常に綺麗な読後感を味わわせてくれる一作。


アラサーちゃん

2012年1月6日10:31【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


元AV女優の作者が描いた、
女性から見た恋愛観をリアルに描いた4コママンガ。
30歳の女性・アラサーちゃんと
その周囲にいるステレオタイプな男女とのエピソードが展開される。

男性の言動に対する女性の裏表や
性に対する本音などが包み隠さず描かれているのは斬新だが、
それがエグすぎて受け付けない人もいるだろう。

もちろん、アラサーちゃんの価値感が
すべての女性に当てはまるわけではないし、
そう思われると納得できない女性も多いだろう。
全編に渡って下ネタのオンパレードなので
非常に好みが分かれる作品。

個人的には登場人物の誰にも感情移入できず、
嫌悪感を抱くばかりであまり面白さを感じなかった。


イタリア家族 風林火山

2011年12月21日10:49【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


テルマエ・ロマエ」の作者がイタリア人の夫と
その家族との付き合いを描いたエッセイマンガ。

日本人の感覚で感じたイタリア人の様子を
わかりやすく描いていて非常に面白い。
今回は結婚に至る流れも語られているので
前作「モーレツ!イタリア家族」を読んで
そのあたりが気になっていた人にもオススメ。

マンガを読む限り、身近にいると非常に大変そうな家族だが
他人事と割り切って読む分にはとても楽しい。

【同シリーズのレビュー】
モーレツ!イタリア家族


きららの仕事<全16巻>

2011年12月5日14:38【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


鮨(寿司)をテーマにした料理マンガで、
病に倒れた祖父に代わり、店を立て直すために鮨の腕を磨く女性の話。

料理マンガの王道ともいえる展開で、
もともと素質のある主人公がライバルとして登場する相手に対し、
技や知識を磨いて勝利していく流れ。

例によって鮨を食べた人たちの大きなリアクションや、
「実はこんな隠しテク(または材料)が使われていた」というようなタネ明かし、
料理人に代わって細かく解説をしてくれる脇役など
料理系マンガの型をきっちりなぞっていて、
むしろそれがわかりやすく、痛快に感じる。

あまりにも真剣な表情で無茶なことをやっていて
ギャグのように感じられるところすら魅力。
鮨に限ったエピソードでよくこんなに描けるものだと感心するばかり。
安定した面白さで、読んでると鮨が食べたくなってしまう。


キングダム<1~23巻>

2011年11月16日10:04【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


中国の春秋戦国時代を舞台に、
下僕の少年がのし上がっていく様子を描いた話。

歴史ものではあるが、予備知識も必要なく
誰にでも楽しめるアクションものに仕上がっている。
盛り上げ方が非常にうまく、登場人物それぞれに感情移入できるし、
迫力ある戦闘場面が連続するので読んでいて気持ちいい。

主人公の敵となる存在をずっと固定するのではなく、
次々と別の人物へ移行していく流れもテンポが良く、
中だるみせずにストーリーが展開していく。

人を選ばずテンポと迫力を味わえる傑作。強くオススメ。


ぎんぎつね<1~2巻>

2011年11月12日10:06【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


神社の娘である女子高生が
彼女にしか見えない狐とともに過ごす日常を描いた話。

その舞台を活かした神社や神々にまつわるエピソードもあるが、
高校生活の話も多く、能力の特別さや現実離れした話はない。
かみちゅ!」の雰囲気にも似ている。

一話完結型で後味が良いエピソードばかりなので気軽に読めるが
個人的にはそこまで惹かれる内容ではなく、
全体的に平凡でやや単調な作品に感じた。


スターダストメモリーズ

2011年11月3日10:04【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


宇宙のどこかを舞台にした一話完結ものの短編集。

2001夜物語」と同じ作者で雰囲気や内容も同じだが、
それぞれのエピソードから感じる世界観や、
妙なリアリティをもった設定が素晴らしい。

劇画調のタッチだし、ある程度の理系のセンスが必要だが、
好みの合う人には大きな名作。


テルマエ・ロマエ<1~4巻>

2011年10月24日10:11【カテゴリ : マンガ(あ行~た行)


風呂を専門に注文を請け負う古代ローマ人の設計士が主人公で
定期的に現代日本の風呂を観察しつつ、
その文化を自分の仕事に活かしていくギャグマンガ。

日本にさんざん普及している風呂に関する文化に
いちいち感銘を受けるローマ人の姿が非常に面白く、
いかに優秀な設備、工夫であるかを
日本人自身が再認識できるのも素晴らしい。

当時のローマの様子にも触れられるし、
それぞれが日本発祥の文化に感激するのも見ていて気持ちいい。
主人公への感情移入もしやすく、
清々しい登場人物ばかりでストレスを感じない展開ばかり。
風呂とローマを結びつけ、笑いとして昇華した見事な作品。オススメ。

【同シリーズのレビュー】
テルマエ・ロマエ(アニメ)