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君に届け<1巻>


内気で人見知りのために、周囲から陰気臭く思われている主人公が
クラス内のある男子によって徐々に成長していく話。
キャラクター設定そのものは魅力的。

話題作品のように紹介されていたので買ってみたが、
内容としては「いかにも少女マンガ」といった感じ。
面白くないわけではないが、とにかくベタな展開とスローな流れ。

後味が悪くないのが救いだが、
今後の展開はどうあれ、1巻で十分と感じてしまった。


銀のアンカー<全8巻>


デキの悪い高校生を教育して東大合格を目指す「ドラゴン桜」の作者が
就職活動する学生を主人公にして描いた作品。

マンガとしての絵や人物の造形は相変わらずイマイチだが、
内容としては刺激があって面白い。

私も専門学校で就職活動を行う学生を指導しているが、
実際の学生の感情や意識をリアルに表した部分が多く、
そういった学生自身が読んでもなかなかタメになりそう。
というよりも、就職活動中の学生やその保護者、就職指導する教員、
採用を担当する社員あたりが読んでこそ面白いマンガと言えよう。

実際にこのマンガの通りに行動してうまくいくかどうかは別問題だが、
主人公の一人である田中雄一郎のような学生は非常に多く、
彼の悩みに共感しながら、それを打破する道を模索するには便利。

マンガとしても後を引く展開で、
続きが気になってどんどん読みたくなる引きの強さがある。なかなか面白い。


30点かあさん


作者であるたかぎなおこの子供時代の家庭環境をベースに
創作した物語のようだが、全体的にはイマイチ。

割と経済的に苦しい家庭を支えるために働きに出る母親の姿と
その忙しさの中で育てられていく子供たちが描かれるが、
苦しい家庭を支えるがんばりやの母親、というわけでもなく
かといってぐうたらな両親に対して健気に暮らす子供たち、というわけでもなく
とにかく面白味がどこにも見つからない。
登場人物全員がどうにもふがいなくて感情移入するレベルにない。

実力は低いものの必死でがんばって仕事で盛り返していく母親とか、
仕事ではイマイチだけれど家庭ではいい母親とか
「30点」な部分を残しつつ、母親としての柱の部分などを見たかったが
仕事をサボッている姿や子供の期待を受け流している姿ばかりが見えて
読んでいてよりどころになるところがないのは残念。

【同シリーズのレビュー】
150cmライフ。
ひとりぐらしも5年め
ひとりぐらしも9年め
上京はしたけれど。
はじめてだったころ
浮き草デイズ
ひとりたび1年生
ひとりたび2年生
マラソン1年生


ひとりたび2年生


作者がひとり旅に挑戦したイラストエッセイ「ひとりたび1年生」の続編。

一人で行動すること自体にドキドキしていた前作に対して、
まさに2年生となったかのようにレベルアップしている。
内容もひとり旅の初心者には厳しいものが含まれてきて
前作に比べて、旅そのものを楽しめる余裕が出てきた雰囲気。
逆に初々しさはなくなってしまったので、
そういうところが気に入っていた人には残念かも。

気取らない内容で見栄を張らない分、ひとり旅としてリアルに思える。
目的地に関することだけでなく、行き来の行程に関しても詳しく描かれているのは良い。

【同シリーズのレビュー】
150cmライフ。
ひとりぐらしも5年め
ひとりぐらしも9年め
上京はしたけれど。
はじめてだったころ
浮き草デイズ
ひとりたび1年生
マラソン1年生


ひとりたび1年生


独身女性である作者がタイトル通り、ひとり旅に挑戦したイラストエッセイ。

一人旅と聞くと不安だったり寂しさを感じたりする印象があるが
実際に一人旅をしてみたときの感想が細かく描かれていて面白い。
北から南まで各地に旅をした記録とそのときの店や宿について描かれているので
軽い旅行ガイドとしても楽しめる。こういう旅行本があっても良いと思った。

【同シリーズのレビュー】
150cmライフ。
ひとりぐらしも5年め
ひとりぐらしも9年め
上京はしたけれど。
はじめてだったころ
浮き草デイズ
ひとりたび2年生
マラソン1年生


はじめてだったころ


作者であるたかぎなおこが昔を思い出し、
いろいろなものを初めて経験したときのことを描いたイラストエッセイ。

大人になればごく普通の行動や外出ながら、
子供の頃の初めて、となると緊張もするし戸惑いもする。
読者の誰もが経験したであろう初体験を共感しながら読めるのが良い。

外食そのものに憧れた気持ちもよくわかり、
特別な店でなくても大人っぽい空間に思えたり、めちゃくちゃにおいしく感じたりした。
子供の頃だけに、家族や友人との絡みも多くて面白い。

【同シリーズのレビュー】
150cmライフ。
ひとりぐらしも5年め
ひとりぐらしも9年め
上京はしたけれど。
浮き草デイズ
ひとりたび1年生
ひとりたび2年生
マラソン1年生


上京はしたけれど。


独身女性で田舎暮らしだった作者が
東京に出てきてひとり暮らしを始めた頃の話。
内容としては「ひとりぐらしも5年め」や「浮き草デイズ」とかぶるが、
今回は三重県出身の者から見た、大都市東京の印象や
都会と田舎との違いについての話題が大きい。

のん気な性格の作者が愛らしく、
東京には来たが地元が恋しい気持ちもよくわかる。
割とあっさり読み終わってしまうが、
たかぎなおこのエッセイマンガが初めての人にも向いている。

【同シリーズのレビュー】
150cmライフ。
ひとりぐらしも5年め
ひとりぐらしも9年め
はじめてだったころ
浮き草デイズ
ひとりたび1年生
ひとりたび2年生
マラソン1年生


大長編ドラえもん<4>のび太の海底鬼岩城


毎度のことながら未開の場所へ出向くのだが
それが海底という、すぐ近くにありながら
普通は絶対に行けない場所なのが素晴らしい。

ドラえもんという創作物でありながら、
マリアナ海溝やバミューダトライアングル、ムーやアトランチスといった
現実世界の話題に基づいているのもさすが。
海底で起こったと語られる歴史が世界の核爆弾の状況をモチーフにしているのもスゴイ。

今回は事件に巻き込まれるのが遅めだが、
バギーというキャラクターが立ちまくりで
それがそのままラストへとつながるスムーズさ。
前作までの3編につづいて、外しようのないデキ。

【同シリーズのレビュー】
大長編ドラえもん<1>のび太の恐竜
大長編ドラえもん<2>のび太の宇宙開拓史
大長編ドラえもん<3>のび太の大魔境


ひとりぐらしも5年め


田舎から出てきて東京にひとり暮らしを始め、5年経った作者が
ひとり暮らしを始めた頃を振り返る流れ。

独身女性がひとり暮らししたときの
地味だけどリアルな不安や怖さや戸惑いがよく出ていて新鮮。
無関係なようで、やはり家族が同居しているかどうかは大きく、
衣食住に関するものまですべてひとりで管理しないといけない大変さがわかる。

とはいえ、ひとり暮らしの気楽さも表現されていて
これはこれでなかなか楽しそうだ。

【同シリーズのレビュー】
150cmライフ。
ひとりぐらしも9年め
上京はしたけれど。
はじめてだったころ
浮き草デイズ
ひとりたび1年生
ひとりたび2年生
マラソン1年生


150cmライフ。<1~3巻>


150cmと身長の低い作者が苦労した話をつづったもの。
マンガというよりもイラストエッセイという内容だが、
読みやすく、敷居も低い。

同じく身長の低い人には共感を得る作品になるのかもしれないが
そうでない人にとっては違った視点での苦労が見えて新鮮。
言われると確かに苦労しそうなシチュエーションなのだが、
背が高い人は普段、気づかない点だろう。

作品としてわかりにくいのはチキと呼ばれるニワトリのキャラクターで、
身長が低い作者の実生活について描いているはずなのに
架空のキャラクターらしきチキが登場し、作者と絡むので混乱する。
実在の誰かを置き換えた者なのか、完全に架空なのかはわからないが
どうせならきっちりと現実の内容だけで押さえて欲しかった。

【同シリーズのレビュー】
ひとりぐらしも5年め
ひとりぐらしも9年め
上京はしたけれど。
はじめてだったころ
浮き草デイズ
ひとりたび1年生
ひとりたび2年生
マラソン1年生