マンガ(あ行) カテゴリの記事:

大家さんと僕

2017年12月15日10:15【カテゴリ : マンガ(あ行)
大家さんと僕
大家さんと僕
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新潮社 (2017-11-10)
売り上げランキング: 321

お笑いコンビ・カラテカの矢部太郎が、
階下に住む大家さんと親交を深めていく日々を描いたもの。

口うるさいおばちゃんが大家なのかと思ったら
意外にも非常に上品で浮き世離れした老人で驚き。
俗世間の事柄に疎く、すぐ大昔の頃を連想してしまうところが愛らしい。
矢部太郎に対し、母親というより少女のような振る舞いで
ところどころにかわいらしさを見せるのが魅力。

芸人が描いたマンガということでクオリティが心配だったが、
内容も豊富で人を選ばずに楽しめる優秀なコミックエッセイ。


思ってたよりフツーですね<1巻>

2017年10月25日10:19【カテゴリ : マンガ(あ行)
思ってたよりフツーですね (1) (単行本コミックス)
KADOKAWA / 角川書店 (2017-03-25)
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えの素」や「ムーたち」を描いたマンガ家・榎本俊二の
日常や過去の話を描いたエッセイ。

同作者のコミックエッセイ「榎本俊二のカリスマ育児」が
素晴らしく面白かったので本書にも期待したが、
こちらはほとんど面白みがわからなかった。
笑いどころが計算されておらず、
ひたすら日常を描きなぐっただけのように見えるし、
読者置いてけぼりのマニアックな映画話が続くことも多い。

作者に関するあらゆる情報を知りたいファン向け。

【関連作品のレビュー】
えの素
ムーたち
榎本俊二のカリスマ育児


インドネシアのことがマンガで3時間でわかる本

2017年10月19日10:27【カテゴリ : マンガ(あ行)
インドネシアのことがマンガで3時間でわかる本 (アスカビジネス)
キム テソン 中村 正英 河江 健史 渡邉 裕晃
明日香出版社
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インドネシア国内事情や経済状況などを簡潔にまとめたもの。

「マンガでわかる」と言いながら
すべてのページが文章による解説になっており、
その内容が再度、マンガで描かれているに過ぎない。
同じことを説明している上に
情報量が少なくなったマンガを読む意味はなく、
これなら文章のみで構成されていた方がよかっただろう。

「3時間でわかる」という部分はその通りで、
まさに3時間で読み終えるボリュームになっている。
後半はインドネシアに進出するときに関係してくる法律や手続き、
従業員との付き合い方など、かなり具体的な内容ばかり。

「マンガで」という売り文句はかなり疑問に感じるが、
インドネシアのことを短時間で知るにはよくまとまっており、
ビジネスに関する予備知識を得たい人にはピッタリ。


石の花<1~2巻>

2017年9月25日10:17【カテゴリ : マンガ(あ行)
石の花 (1)
石の花 (1)
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潮出版社/usio publishing (2015-07-31)

第二次世界大戦のユーゴスラビアを舞台に
ナチス・ドイツに抵抗する若者を描いた話。

一般市民でありながら、
ゲリラとしてドイツ軍に抵抗する様子がリアルに描かれている。
ただ、土台となる時代背景や人種としての想いが難しく、
唐突な場面展開や、説明不足な面もあって
一度読んだ程度ではなかなか理解ができない。

登場人物の描写も簡素すぎて
人間関係や立場がなかなか整理できず、
作品の魅力を理解するよりもストレスが上回ってしまった。


おかあさんとごいっしょ<全2巻>

2017年9月17日10:17【カテゴリ : マンガ(あ行)
おかあさんとごいっしょ(1) (BE・LOVEコミックス)
講談社 (2015-03-14)
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母親を悩みの種とする女性たちを主人公にした話。

母親との関係に悩む3人の女性をオムニバス形式で描いていくが、
頼りになりすぎる母親を持った微笑ましい1つ目のエピソードに比べ、
病気と呼べるレベルの闇を抱える2人目の母親や
愛するあまり子供の悪行から目をそらしてしまう3人目の母親などは
読んでいて嫌な気持ちにしかならないし、
解決と言えない状態で締めくくってしまった最終話には閉口してしまった。

子供を想う母親の愛情や、子供が母親を想う気持ちを描きたいなら
もっと感情移入しやすくスッキリした展開にできたはずだし、
最終的に家族が幸せにならないと意味がない。
わざわざ嫌悪感を感じる母親像を見せるような作品になっていて残念だった。

【関連作品のレビュー】
育児なし日記vs育児され日記


いつかモテるかな<1巻>

2017年9月1日10:55【カテゴリ : マンガ(あ行)
いつかモテるかな 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2016-10-19)
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ぼく、オタリーマン。」を描いたマンガ家が
女性にモテる状態を目指し、いろいろなことに挑戦するエッセイ。

ファッションや表情作り、テーブルマナーなどの勉強は
読んでいて多少参考になるが、
作者の言動に共感できるかどうかで評価が分かれるだろう。

基本的に劣等感と後ろ向きな性格を自虐的に描く作風なので、
モテたいと言いながら行動力が低い作者にイライラする人には不向き。

【関連作品のレビュー】
ぼく、オタリーマン。


育児なし日記vs育児され日記<1巻>

2017年7月31日10:39【カテゴリ : マンガ(あ行)
こんな親でも子は育つ!育児なし日記VS育児され日記
ベネッセコーポレーション (2016-02-17)

永遠の野原」や「ベル・エポック」を描いた作者が
高齢出産してからの育児の日々をまとめたコミックエッセイ。

「永遠の野原」の中に挿入されていた作者の近況エッセイに近いノリで、
夫と子供、犬とのやり取りを描いている。
前半は育児マンガとしては平凡なデキで、
ママはテンパリスト」「榎本俊二のカリスマ育児
モンプチ 嫁はフランス人」などの名作たちには遠く及ばず、
あくまで作者のファン向けといったところ。

赤ん坊目線で日常を描いた後半も
結局はそれを想像している作者の姿が見えてしまい、
あまりのめり込めなかった。

【関連作品のレビュー】
永遠の野原
ベル・エポック
おかあさんとごいっしょ
プロチチ


あさひなぐ<1~2巻>

2017年7月21日10:36【カテゴリ : マンガ(あ行)
あさひなぐ(1) (ビッグコミックス)
小学館 (2013-12-02)
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高校での薙刀(なぎなた)部を題材にしたマンガ。

セオリー通り、薙刀についてまったく知らない初心者が
入部してから徐々に強くなっていく様子を描くため、
読者自身も予備知識なく理解できるようになっている。
下手ながらもまっすぐな気持ちと根性があり、
わずかな才能を頼りに成長していくという王道な展開。

薙刀という題材は目新しいものの、
1・2巻を読んだ限りではそれほど熱くなれなかった。


1日外出録ハンチョウ<1~2巻>

2017年6月23日10:50【カテゴリ : マンガ(あ行)
1日外出録ハンチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)
講談社 (2017-06-06)
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賭博破戒録カイジ」で描かれた地下施設において
チンチロリンでカイジと勝負した班長を主人公にしたパロディ作品。

大金を稼いだ者だけが手に入れられる外出券を使い、
充実した1日を過ごす班長の様子を描いていく。

中間管理録トネガワ」と同様に、原作そのままの絵柄とコマ運びで
班長独自のこだわりをひたすら語る展開が新鮮。
食事にこだわる描写が多く、「孤独のグルメ」のような面白さもある。

カイジ好きだけが楽しめる完成度の高いパロディ。オススメ。

【関連作品のレビュー】
賭博黙示録カイジ(マンガ)
賭博破戒録カイジ(マンガ)
賭博堕天録カイジ(マンガ)
逆境無頼カイジ(アニメ)
カイジ 人生逆転ゲーム(映画)
中間管理録トネガワ(パロディマンガ)


アドルフに告ぐ<全5巻>

2017年5月19日10:34【カテゴリ : マンガ(あ行)
アドルフに告ぐ 1
アドルフに告ぐ 1
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手塚プロダクション (2014-04-25)

ヒットラー率いるドイツ軍が世界を席巻する第二次世界大戦の中で、
ドイツ人、日本人、ユダヤ人の生き様を描いた話。

一気に話に入り込める最高の導入部から始まり、
常に最大の勢いで展開されるストーリーが素晴らしい。
感情移入しやすいキャラクターがあふれる中、
戦争の大局ではなく、戦時下での市民に焦点を当て、
人種による違いに苦しめられる人々の様子を描く。

全5巻という短いボリュームながら密度が濃く、
すべての要素が綺麗に結びつきながら
大きな時間の流れを感じることができる。
予備知識なく楽しめる大人向けの名作。