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スーパーバッド 童貞ウォーズ


モテなさそうな童貞3人が、高校卒業前に
なんとか女の子とヤるために迷走する話。

かなり下品な部分が多く、下ネタも連発するので
誰かと一緒に観るには相当に時と場所を選ぶ映画だが、
これが意外となかなかに面白い。

吹き替えもかなりピッタリだし、
キャラの立った主人公3人組のやり取りを見ているだけで楽しい。
やたらと弱気だったり度胸がなかったり運がなかったりと
モテない理由がなんとなくわかるメンバーだが
それでも憎めない魅力があり、応援したくなる。

映画としても非常にテンポがよく、
あまりにも急展開な場面がいくつかあって思わず笑ってしまう。
観終わった後は不思議と清々しく、気軽に観るにはオススメ。


M-1グランプリ2003


第3回M-1グランプリの決勝戦が収録されたDVD。

出演者
●アメリカザリガニ
●アンタッチャブル(敗者復活)
●麒麟
●スピードワゴン
●千鳥
●2丁拳銃
●フットボールアワー
●笑い飯
●リアルキッズ

現在から考えると相当に豪華なメンバーだが、
やはりM-1チャンピオンを決める決勝というからには
これぐらいのネタが揃って欲しいところ。

スピードワゴンはネタに用いた童謡(「サッちゃん」と思われる)が
著作権の問題でDVDに収録できず、歌の部分が消音されているので
ほとんど内容がわからないのが残念。

「笑い飯」「フットボールアワー」「アンタッチャブル」は
現在売れているのが納得できる笑いのクオリティ。
スピード感があり、休み暇のない4分間を構成してくれる。

審査員がたった7人の主観によるものなので
納得できる点数かどうかは微妙だが、
チャンピオン以外のネタも十分楽しい内容だった。


バットマン ビギンズ


ダークナイト」を観てもう一度観たくなったのだが、
改めて観ると非常によくできているし、
今作と「ダークナイト」との非常にスムーズな流れを感じる。

冒頭にやや時系列を入れ替えたエピソードが挟まるが、
すぐにその流れが読め、それによって
主人公の苦悩が何より理解できる。

バットマンが生まれるまでのごく自然な流れが非常にうまく、
バットマンがただのヒーローではないことがわかる。
バットマンに協力する数少ない人物たちも
それぞれ味があり、強い魅力を感じる。

「バットマンには興味がない」と敬遠している人は
まず名作映画として観て欲しい。
さらに続けて「ダークナイト」を観れば
これがいかにデキのいい作品か、理解できるだろう。

同作品の別のレビュー

同シリーズのレビュー


ダークナイト


バットマンシリーズの中でも「バットマン ビギンズ」の続編。
タイトルに「バットマン」の単語が入っていないとはいえ、
できれば前作を観ているか
ある程度バットマンの存在について知っている方が良い。

今作は観終わった人の評価が総じて高く、
特に映画好きたちにすこぶる評判が良い。
実際に観た私も非常にデキのいい映画だと思った。

バットマンは強大な資金を持つ青年が
道楽で自警団をやっているに過ぎないが、
それでも警察では手に負えない悪人たちを懲らしめ、街を守ってきた存在。
そこに今回現れたジョーカーなる悪人が
バットマン含め、人間の弱い部分を巧妙に責めるところが見もの。

ジョーカーは特別強いわけでも大勢の仲間を持っているわけでもないが、
とにかく人間の心理を非常に良く理解しており、
人を挑発したり脅したりと、武器を使う以上に残酷な仕打ちを行う。

2時間半と長時間に及ぶ内容だが、テンポが非常に早く、
しかも映像として見せずに「そうなっていることは暗黙の了解」的な部分もあるので
しっかりと目を離さずに、かつ推測でも補いつつ理解していく必要がある。

最低限、
「バットマンは街の悪人を自分の判断で倒していること」
「バットマンは人殺しはしないこと」
「ごく身近な数人しかバットマンの正体を知らないこと」
「信頼できる老人2人がバットマンの存在を支えていること」
「さらに驚異の技術がつまった武器やアイテムを調達していること」
「警察がバットマンを必要とした際、
 バットマンシルエットのサーチライトで呼び出すこと」
あたりを知っている必要がある。

重要な登場人物は割と少ないが、
それぞれがどういう立場なのかを素早く理解しないと
この人はどっち側の人間なのか、と混乱する。

長時間ではあるが、少しの無駄もなく、
自分がその状況に置かれたらどうするだろう、と
悩みたく場面も多くて面白い。

「ダークナイト」という単語は本編で1度だけ、
最も効果的で納得できる瞬間に登場する。
バットマンがただのヒーローではないこと、
勧善懲悪では済まないストーリーに引き込まれて欲しい。

同シリーズのレビュー1同シリーズのレビュー2


ピクサー・ショート・フィルム


今となってはCGアニメーション業界の大手であり、
人気映画も多々リリースしているが、
そのPIXARがこれまでに作った短編映像が観れる。

ゲーム業界と同様、CG業界も近年で相当に発展してきたが
それに伴い、PIXARがさまざまな実験と挑戦をしていることがわかる。
CGでは現実世界でごく当たり前に起こる自然現象、
水や炎、光、影、煙、反射、屈折などを再現するのが非常に難しく
それらの要素が各作品で少しずつ上達していく。
さらに単なるデモ作品から徐々にストーリー性が強くなり、
かの有名な映画作品にたどり着いたのだ。

「ワン・マン・バンド」「リフテッド」などは今観ても十分に面白く、
CGやPIXARに興味がない人でもかなり楽しめるだろう。

特典映像での「ピクサー短編アニメーション その歴史と歩み」も面白く、
初期のPIXARがいろいろな苦労をしつつ、
仲間と刺激し合って活動してきたのを感じる。
制作過程の工夫や、その努力や発想が世間に認められたときの達成感は
創作活動をしている人なら強く共感できるところだろう。


ロボコン


最初の10分でその後の展開が
すべて予想できるほどベタな内容だが、これが結構面白い。

主要な登場人物は有名な俳優だが、
観客や対戦校の生徒などは本物を使っているのか、
やたらとリアルで雰囲気がある。これが良い。
登場するロボットも個性豊かだし、それが実際にうまく
動作して課題をこなしていく姿は見ていて面白い。

全体通していがみ合うような姿がほとんどなく、
まさに「アイデアマンシップ」を感じれる内容。
後味が非常にいい映画なので、単純ながら観ていて気持ちよかった。


ジャイケルマクソン ジャイケルトーク(109)祭り THE BEST


番組で放送した内容をDVD収録しただけとはいえ、
これがどのトークも面白く、出演者も肩の力を抜いて楽しんでいるのがわかる。

中川家、陣内智則、フットボールアワーが割とまんべんなくトークし、
お互いがツッコミを入れ合うスピード感がある。
定期的にテーマも変更され、ダラダラとした感じがないのも良い。オススメ。


クワイエットルームにようこそ


まったく面白さがわからず。

時系列をわざと入れ替えており、唐突に状況が変化し、
なぜそうなったかが少し遅れて判明する、という流れが各所に。

それはいいとして、映画として単純に盛り上がりに欠け、
本筋がないようなノリのまま要所要所にバラバラのネタを入れている感じ。
そのノリでクスリと笑える部分もあるが、観ている側と感性がズレていると
長時間、空回りをしているような退屈さを味わう。
冒頭はなかなか惹き付けてくれたが、中盤以降から一気に眠たくなった。
時系列を入れ替えて真相が不透明なくせに時間が長いので
それが明かされるまでにダレてしまうのだ。

タイトルにもなっている「クワイエットルーム」は精神病院の閉鎖病棟のことだが、
そこの居心地がそれほど悪いものには見えないために
「クワイエットルームに入ること」が辛い行為に思えなくなってしまう。
結局のところ、クワイエットルームでもそれ以外の病棟でも
やれることはどっちみち限られているし、同じ不便さに見える。

同監督の「恋の門」は個人的に楽しめたが、今作は身内で楽しんでいる劇を
蚊帳の外から観ているようで非常に退屈だった。


ピンプ・マイ・ライド 車改造大作戦!<ファースト・シーズン>


ボロボロの車に乗っている若者を募集し、
その中から選ばれた人の車を劇的に改造するアメリカの番組。

進行役はXzibit(イグジビット)という人気があるらしいラッパーだが、
あくまで応募者から車を回収して工場に運ぶ作業しかせず、
実際には「West Coast Customs」というカスタム集団が改造を担当する。

冒頭で紹介される改造前の車は本当にボロボロで、
ヘコんだりサビていたり故障したりガムテープで補強されていたりと
日本では考えられない状態で乗られている。
そして車の持ち主はもちろん、友人や家族のインタビューまで紹介され、
「いかにその車がイケてないか」が延々と語られる。

ただ、持ち主はその車に愛情を感じており、
「こんな車だけど大好きなんだ」という気持ちが伝わってくるのが好印象。
改造費はおそらく番組が負担しているのだろうが、
応募者が憎めない雰囲気なので、観ている側も悪い気がしないのだ。

そんな車が工場に運ばれ、各箇所の担当たちで作戦会議が始まる。
このときに場を仕切っている黒人のリーダーが
やたら頼りになる雰囲気でカッコいい。進行役のXzibitよりも好きだ。
何かのたびにアメリカ人らしいオシャレな言い回しをするのもカッコいい。

そうこうしているうちに若者の車は内装が入れ替えられ、
タイヤとホイールを交換し、全塗装して完全に生まれ変わる。
ヒップホップのノリを大切にしているのか、
周囲から怪訝な目で見られそうな、かなりイカつい改造が多いのだが
それでも相当に綺麗にリメイクされるのでホレボレする。

改造が終わったところで持ち主の若者が呼ばれ、
変身を遂げた愛車を見るのだが、このときの喜びようが素晴らしく、
まさに狂喜乱舞なので観ている方も幸せになる。
最初は字幕しかなくて不便だな、と感じていたが
この本人の喜びようは吹き替えでは伝わらない。

生まれ変わった愛車を自慢げに乗り、自宅に着くと
今まで車をバカにしていた友達がスゴいスゴいと持てはやしてくれる。
まさにクリスマスプレゼントをもらった子供のようなノリで清々しい。

最初はかなりバカっぽい雰囲気があふれているが、
後味が最高に良いので観ているだけでつられて幸せになれる。
20分で1台分の内容が完結するのでサクサク観れる。意外とオススメ。


ミスト


面白い。

タイトル通り、唐突に発生した霧が町を包み、
スーパーに立ち寄った主人公たちが足止めを喰らう話。
外に出ようにも正体のわからない何かに襲われる始末。

全体的にB級ホラーの臭いが漂い、
序盤に登場する敵がCG感バリバリなのに辟易したが、
実は本当に怖いのはモンスターではないことが
徐々にわかりだしてくる中盤以降が素晴らしい。

登場人物の印象はあまり良くないものの、
いずれも人間臭くて本当にいそうな人たちだけに
実際にこういう状況で
スーパーに閉じ込められたらどうしよう、というリアリティが感じられて良い。
圧倒的なリーダーシップと正確な判断力で仲間を率い、
数々の危険を打破していく、なんてのはまさに映画にしかない理想であって
主人公も含め、誰にでも弱い面がある、という切り口なのが新しい。

ある瞬間には正しい判断に思えても
結果的には無意味だったりデメリットを生む原因となることもある。
しかし未来を読むことはできないし、全体の状況も知り得ない場合は
何が正しい判断なのか自体、誰にも区別できない。

原作と違うという映画オリジナルの結末も相当に悪趣味で良い。
変に妥協しないでくれて本当によかった。
途中までB級だと決め付けていたが、結末までたどり着くと
観てよかったと思える作品だった。