投資・資産運用・経済 カテゴリの記事:

副業のススメ

2017年9月19日10:56【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(は~わ行)
副業のススメ【完全版】
(2017-07-12)
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副業として、オンラインでの物販ビジネスを勧める本。

筆者が聴衆の前でしゃべった言葉を
そのまま書き起こした内容になっており、
本としての体裁はかなりイマイチ。
特に「こちらの写真は~」と書かれているのに
該当の写真が掲載されていないなど、
読む側のことを考えていないのは雑すぎる。

参加者への問いかけをちょくちょく挟みながら
自分の語りたい内容へ展開していく話法は
本として読むとかなり怪しい雰囲気が伝わってきて、
どうにも説得力に欠ける。

副業の必要性は納得できるが、成功者だけの話を聞いて
誰にでも通用する攻略法だと思ってしまうような
「生存バイアス」には注意したい。


マンガで学ぶはじめてのコインランドリー投資

2017年9月13日10:49【カテゴリ : マンガ(ま行~わ行), 投資・資産運用・経済
マンガで学ぶはじめてのコインランドリー投資 (幻冬舎単行本)
幻冬舎 (2017-05-24)
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手間のかからない副業として
コインランドリーのフランチャイズを薦める本。

大きな開設資金さえ解決できれば
長期間、継続して収益を生むコインランドリー。
推奨される店舗形態や、どういった問題が絡むのかはよくわかる。
ただ、マンマチャオを宣伝する内容なので、
全編にわたってこのフランチャイズの強みに合わせた
都合のいい展開なのは作為的な印象を受ける。

また、肝心の解説を文章ページに頼りすぎで
「マンガで学ぶ」というタイトルには納得しにくい。
ストーリー部分だけをマンガにまかせるのではなく、
ビジネス形態に関する解説も含めて欲しかった。

コインランドリーのビジネス形態を
とりあえず理解しておきたいという人にとっては、
短時間で全体像を把握できる1冊。


私の財産告白

2017年9月3日10:43【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(は~わ行)
私の財産告白
私の財産告白
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実業之日本社 (2013-12-20)
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貧しい環境の中で独自の資産運用学を見い出し、
一代で巨万の富を築いた本多静六が、
自身の考え方について語ったもの。

本多静六は1866年生まれで、
本書のオリジナルが出版されたのが1950年。
そのこともあって言葉遣いが古く、堅苦しいので
最初はやたらと読みづらく感じるが、
徐々にその内容の素晴らしさが理解できるので、
しばらくは我慢をしてゆっくり読み進めるとよい。

元手のない状態でどうやって金を貯めるのかから始まり、
貯めた金をどう増やすのか、何に使うのか、
他の人とどのように接していくかなど、
資産運用だけでなく人生哲学も含めた内容が書かれてあり、
読めば読むほど感銘を受ける。

もちろん物価の上昇や社会情勢の違いもあり、
今の世の中ではそのまま当てはまらない部分もあるが、
共通して役立つ部分や注意すべき内容などは勉強になる。

要所要所で具体的な金額が書かれているが、
今の相場で言うとどのぐらいの金額にあたるのかがわからないため、
どのぐらいの大金を扱っているのか見当がつかないのが残念。

とっつきの悪い文体を乗り越えるだけの価値があり、
金に対する自分のスタンスを見つめ直すきっかけになる本。


マンガ 自営業の老後

2017年8月29日10:46【カテゴリ : マンガ(ま行~わ行), 投資・資産運用・経済
マンガ 自営業の老後
マンガ 自営業の老後
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文響社 (2017-04-14)
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フリーランスとして働く作者が
老後に備えて生涯収支を見直したエッセイ。

最初は独身で貯蓄もない人の話かと思ったが、
既婚者で貯金もそれなりにあるところは肩透かしだった。
とはいえ、全編通して年金や保険、住宅ローンなど
誰もが関わる話題について語られているため、
フリーランスや自営業でない人でも参考になる内容。

作者が事務処理に無頓着で、国民年金を払っていなかったり
大切な手続きを放置しているような部分はイライラするが、
マンガとしては読みやすく、お金に関する勉強になるのは確か。

リスクとリターンを考えないまま
適当に保険に加入しているようなところは
誰しもやってしまいそうな問題点だし、
年金や資産運用の重要さも理解できるので
家計を見直すための入門書としては悪くない。


現金の呪い 紙幣をいつ廃止するか?

2017年8月17日10:46【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(あ・か行)
現金の呪い――紙幣をいつ廃止するか?
日経BP社 (2017-05-23)
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さまざまなメリットを見越して高額紙幣の廃止を提案した本。

世界全体の経済事情を踏まえながら
高額紙幣を段階的に廃止すると
どんな好影響が出るかを説明していく。
また、その中で貨幣に関する興味深い考察が読める。

マイナス金利をはじめとするいろいろな経済用語が登場するため、
理解するには経済に関するある程度の予備知識が必要。
また、同じような説明が繰り返されることが多く、
全体的に冗長な印象を感じた。

全14章から構成されるほどのボリュームだが、
第1章だけで本書の醍醐味が十分に味わえるし、
その部分がもっとも引き込まれる内容になっている。
難解な上に長くてダレる部分があるが、
新たな社会変化を誘発するための斬新な提案が読める本。


100円ちゃりんちゃりん投資

2017年6月25日10:19【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(は~わ行)
100円ちゃりんちゃりん投資―100円が101円になれば大成功!
プレジデント社 (2017-05-31)
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お金を殖やしていくことに不慣れな人向けに
さまざまな方法を提案した本。

株式や投資信託などを噛み砕いて説明する本かと思ったが、
各店舗のポイント制度や金券ショップの利用など
投資という言葉に含めるには無理があるものが大半。
果ては中古品の譲り合いや親のスネかじりなど
やたらみみっちい節約理論まで始まる始末。

本来の投資活動について紹介している第3章は説明不足すぎて
入門者はこれだけでは理解することができない。

1円でも増えれば価値があると書いてあるが、
月々数百円の投資を10年も続けて
3000円に満たない生協の配当金を得て何の意味があるのだろう。
投資活動において、もっとも貴重なのは時間であり、
少額でダラダラと小さい利益を求めても結局はインフレ率に負けてしまう。

100円が101円になったところで
生活レベルは変わらないし、精神的な安定が得られるわけではない。
本気で経済的自由を手に入れたいなら
毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」や
資産運用に無関心な人が読む本」を読んで、
1日でも早く実用的な知識を身につけ、
すぐにでも具体的な投資活動を始めるべきだ。


株式投資の未来

2017年4月21日10:15【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(あ・か行)
株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
ジェレミー・シーゲル 瑞穂 のりこ
日経BP社
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株式投資に関して、投資家の誤った考えや先入観を
実際のデータをもとに正していく本。

成長株や新規公開株(IPO)の価値、
キャピタルゲインとインカムゲインのどちらを重視するか、
配当を再投資することの重要性、
長期投資での株式と国債のリスクの違い、
高齢化社会の影響、先進国と新興国の関係性など
株式投資を行う上で関わってくる要素を
実際のデータをもとに考察していく。

同じような話がひたすら繰り返される部分があり、
やや冗長に感じることも多いが、
すべての理屈が過去のデータをもとにしているため説得力は大きい。
今まであやふやだった部分や、
イメージだけでとらえていた部分が解消され、
自分の投資スタイルを決めるのに役立つ。

株式投資に関する最低限の知識がないと理解できないため、
はじめての株1年生」あたりで予習しておくとよい。


月1万円からできる人生を変えるお金の育て方

2017年4月19日10:17【カテゴリ : マンガ(さ行・た行), 投資・資産運用・経済
実話コミックエッセイ 不幸にならない投資法 月1万円からできる人生を変えるお金の育て方
馬場 千枝 山本 ユウカ
主婦の友インフォス
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経済面で不安を抱えていた人たちが
長期投資型の投資信託によって救われた実績を描いたもの。

個人的にも中長期投資は大賛成だが、
本書に関してはあまりにも安っぽい描かれ方をしており、
「これさえあれば誰でも成功できる」という
進研ゼミのマンガのようなウソ臭さを感じてしまった。
関係者が監修をしているからか、
やたらとさわかみファンドを押す展開も妙にわざとらしい。

投資信託によって困っていた人が
次々と成功していくエピソードばかりなので、
何も勉強せずに安易に手を出す人がいそうで怖いが、
毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」や
お金は銀行に預けるな」などの初心者向けのしっかりした本を読んで
十分な基礎勉強をした上で判断して欲しい。


50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

2017年4月6日10:06【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(あ・か行)
50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?
ダイヤモンド社 (2012-09-01)
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赤字続きのファミレスを題材に
どうやって経営状態を安定させていくかを考える本。

会計や経営に関して学ぶための本だが、
全編にわたって小説という形で書かれている。

売り上げと限界利益、変動費や固定費の削減に関して
実際の店舗に当てはめながら話が進むのでイメージしやすい。
赤字をなくすためには売り上げを増やすかコストを下げるしかないが、
その理屈通りにいかない筋書きが面白く、勉強になった。

状況をいろいろな視点から分析し、
実行可能な対策を試行錯誤してみるという意味で
会計のセンスを磨くことができる1冊。

【関連作品のレビュー】
餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?(マンガ版)


せめて25歳で知りたかった投資の授業

2017年3月30日10:54【カテゴリ : 投資・資産運用・経済, 書籍(さ~な行)
せめて25歳で知りたかった投資の授業 (星海社新書)
三田 紀房 ファイナンシャルアカデミー
講談社
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ドラゴン桜」や「エンゼルバンク」を描いたマンガ家が
投資や経済にまつわる話を初心者向けに書いたもの。

投資を題材にした作者のマンガ「インベスターZ」をサンプルに、
世の中の経済的な動きについて解説していく。
チャプターが細かく区切られている上、
2時間ほどで読み切れるボリュームなので気軽に手が出せる。

投資の具体的な方法や戦略ではなく、
あくまで投資に必要な考え方や
世間の出来事に対する人々の動きを理解するための本。
本書で投資に興味が湧いた人は
ぜひ「資産運用に無関心な人が読む本」に手を出して欲しい。

【関連作品のレビュー】
クロカン(マンガ)
ドラゴン桜(マンガ)
マネーの拳(マンガ)
銀のアンカー(マンガ)
エンゼルバンク(マンガ)
インベスターZ(マンガ)
徹夜しないで人の2倍仕事をする技術(書籍)