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Wii Party


みんなでプレイできるパーティゲーム集。

スゴロクやビンゴというような定番のものから、
リモコンを爆弾に見立てて隣の人にそーっと渡していったり
リモコンを部屋のどこかに隠し、定期的に音が鳴る中を探したりといった
テレビの映像以外で直接的に楽しむものも含まれている。

プレイ人数としては3人以上いた方が盛り上がるものが多く、
リモコンの個数も3つ以上ある方が奥が深くて楽しめる。

種目ごとにプレイ終了までに必要な時間の目安が表示されているのは便利で
空いた時間に合わせてどれを遊ぶのかを選択しやすい。
ただし、どの種目も定期的にミニゲームが挿入され、
次第に面倒に感じる部分もある。
例えばスゴロクなどは毎ターン必ず全員でミニゲームを行うので
ミニゲームをオフにして普通に遊べるようにもして欲しかった。

さらに、種目によっては4人未満のプレイヤーしかいない場合に
強制的にコンピューターキャラが参加するが、
パーティゲームにおいて身内以外のキャラクターのプレイは
見ていて非常につまらなく感じるため、参加するかどうかや
「ふつう」未満のキャラの強さを選べるようにして欲しかった。

パーティゲームなので家族や友人と遊ぶ目的の人が多いだろうが
やや子供っぽい内容が多いため、高校生以上だと退屈だろう。
しかし、十字ボタンでキャラクターを移動させたり、
漢字混じりのメッセージが素早く読めるという力も必要なので
対象年齢としては小学校高学年以上だと思われる。
つまり、パーティゲームと言いながら意外と狭い年齢層しか遊べないのは残念。

年齢を問わない接待ゲームとしては
Wii Sports Resort」や「Wii Fit」の方が優秀。


アイビィ・ザ・キウィ?


Wiiコントローラーを使った2Dアクションパズル。
ステージは横方向から見たもので、ブロックで壁が仕切られている。

主人公アイビィは壁にぶつかるまで勝手に進み、
ぶつかると反転して進むという単純な動き。
このアイビィをゴールとなる土台まで導けばクリア。

アイビィはブロック1段すら乗り越えられない。
Wiiリモコンを使って空間をドラッグするとツタが設置できるので
そこをスロープとして登らせることで
段差を越えさせたり行かせたい方向に誘導する。

非常に単純な内容だが、ステージは豊富に用意されており、
そういった意味での遊び応えはある。

ただ、予想していたよりもアイビィの速度がずっと速く、
じっくり考えてツタを張るというよりも
ただただ慌しく誘導するばかりになってしまった。

ステージには任意に取れる回収物が置かれており、
まっすぐゴールを目指すだけでなく
あえて手間のかかるルートを選択できるプレイの幅があるのだが、
こうもハイペースで進むキャラクターだと
ステージを観察したり悩んだりする余裕がなく、
とりあえず目の前の穴に落ちないようにツタを張り、
一目散にゴールを目指すだけになりかねない。
それ以外のことを考える余裕は相当に慣れないと生まれなさそうだ。

ツタは3本まで設置でき、4本目を張ると1本目が消えるのだが、
間違えて張ったツタをすぐさま消したくても思うようにならず、
それがまた慌しさを助長してしまう。

パッケージの裏などでルール内容を見たときには面白そうに思えたが
序盤からどうにも難易度が高く、楽しさよりも焦りばかり感じてしまうため
次々と用意されたステージを攻略していく気力が出なかった。非常に残念。


Rooms(ルームズ) 不思議な動く部屋


DSでも発売されている同タイトルのWii版。

スライドパズルをベースにしたゲーム性は非常に新鮮で、
サクサクと解いていく楽しさがあるが、
なにぶんDSの小さな画面に詰め込まれたピースが見難く、
Wiiでプレイすればそのあたりが改善するかと手を出してみた。

画面に対するキャラクターの大きさは同様だが、
3Dモデルで造られているため、非常に滑らかに動作する。
DSに比べると画面のすべての解像度が高く、非常に見栄えがする。

Wiiリモコンでカーソルを動かしてAボタンを押す感触は
タッチペンでタッチする感覚と同じで違和感がない。
持ち運びして楽しめないという点を除けば
DS版が気に入った人にはWii版もオススメ。

ただ、プレイしていて非常に気になったのが、
目的地となるピースを指定してもハシゴなどを判断して移動してくれないこと。
DS版ではハシゴなどでそこまでのルートがつながっていれば
一番奥のピースをクリックすることで勝手にスルスルと移動してくれた。
これはタッチの回数を減らす非常に便利な操作だっただけに
同タイトルのWii版でそれができないのは痛い。

すぐ上のピースに移動したいときにも目的地のピースではなく、
現在地のピース内にあるハシゴをクリックする必要があり、
そのわずかな手間と、クリックする面積の小ささがストレスにつながる。

ピースを移動させるための矢印がやけに小さいことも残念。
ゲーム内容がここまでしっかり練られているのに
遊びやすくするための配慮が欠けているのが不思議でしょうがない。

画面の見やすさではWii版、
操作性やプレイの手軽さではDS版に軍配が上がる。
どちらにせよ、それぞれわずかな不満点が残っているのが惜しい。

【同シリーズのレビュー】
Rooms(ルームズ) 不思議な動く部屋(DS版)


スーパーペーパーマリオ


これまでのマリオと似た見た目のステージと思いきや、
ボタンを押すとカメラがグルリと90度回転し、
ステージのブロックや敵キャラを横から見た画面に変わる。
2Dキャラは横から見るとペラペラだった、というインパクトのあるアイデア。

このアイデアは素晴らしく、横に並んでいるように見えるブロックが
実は前後方向にズレていたり、
進行方向がふさがっていると思ったら後ろから回り込めたりと
違った視点を利用したステージギミックが楽しい。

ただ、本作は実はRPGで、かなり長い前置きを含め、
マリオの成長要素やアイテム所持の概念、
要所要所での会話やイベントシーンの挿入など
アクションゲームとしてのこれまでのマリオとは異なる。

そのため、いつものマリオを期待していると
そのテンポの悪さが辛く感じるだろう。
普段ならBダッシュであるはずのボタンも
違ったアクションに割り当てられているため
勢い良く駆け抜けようと思うと出鼻をくじかれる。

先へ進むためにやるべき行動も、
各メッセージをきちんと読んで対応しないといけないため
定期的にゲームが中断されるイメージがあり、
徐々に作業が面倒に感じてくるのが残念だった。
システムは確かに斬新なのだが、
どうにも自分が求めるマリオのテンポと違った。


らくがき☆ヒーロー<Wiiウェア>

製品情報:
http://www.mmv.co.jp/special/game/wiiware/wgp/rakugaki.html

全15ステージをクリア。

素晴らしくアイデアの利いた2Dアクションゲーム。開発はデンマークの会社。

Wiiリモコンにヌンチャクを装着し、ヌンチャク側で
主人公の移動やジャンプなどをすべて行う。

Wiiリモコンを画面に向けると
その2Dアクションの世界に対してペンで落書きができ、
その落書きは物理法則が働く物体として扱われる。
つまりは空中に描いたものは床に落ち、
その上を主人公が歩くこともできる。

離れた足場に移動したくてもジャンプが届かない場合は
Wiiリモコンで階段状に落書きすれば
その部分を登りながら上がっていけるという具合。

チュートリアルはしっかりしているが、
徐々に歯応えのあるステージ内容になってくる。
どうすれば乗り越えられるか悩むことも多い。

ステージ内には基本的な回収物だけでなく、
かなり凝ったことをしないと手に入らない目標物も置かれているので
ただクリアするだけでなく、そういったものにチャレンジするやりこみ要素もある。

やや難易度が高めだが、この新鮮なノリはぜひ体験して欲しい。
現在、ワールド3のステージ3「ねばねばランド」にて
どうやってもゲートが開かない進行不能なバグがある模様。
(※追記 2010年4月28日に修正版に置き換わったため、再ダウンロードすれば解決)


NEW スーパーマリオブラザーズ Wii


ワールド8までクリアしてエンディングまで到達。
スターコインもすべて回収。

タイトル通り、「スーパーマリオブラザーズ」シリーズの新編。
今遊んでも面白い一作目をベースに、Wiiの特徴を活かしつつ、
多人数でワイワイとプレイできる工夫が満載されている。

Wiiリモコンを横持ちにし、十字ボタンと1・2ボタンで操作するが、
要所要所にリモコンの振りや傾きを利用した操作・ギミックもある。
Wiiリモコンを振るとスピンジャンプになるのは
ジャンプが暴発する事故につながるのでやめて欲しかった。

難易度はやや高く感じ、初代マリオの4-1以降ぐらいの印象。
落下死やスリップ、圧死などタイミング命の一撃死も多いので
シリーズ初めての人はそれなりの覚悟が必要だろう。

構成は「スーパーマリオワールド」と同様、
複数のルートを選びつつ、好みのステージに入って進む形。
手に入れたアイテムを使えば
ステージ開始時にパワーアップした状態で始められるし、
1UPする機会も多めになっている。

ひとりでプレイする分にはもちろん、
いつでもプレイ人数を増減できるのは素晴らしい。

複数でプレイすれば片方が死んでもそのままの場所で復帰できるのは便利だが、
お互いのキャラクターが衝突するので、狭い足場や敵を避けるところでは
タイミングを合わせないと邪魔してしまうことにもなる。
ひとりだとスムーズに行ける場所でも、思わず相方を踏んでしまったり
取りたかったパワーアップアイテムを横取りされたりと
思わずケンカに発展しそうな状況も生まれて楽しい。

とにかく接待ソフトとしては超安定。
もう少し簡単でもよかった気がするが、すぐに盛り上がり、
長い寿命で楽しめるという点では最強だろう。

【同シリーズのレビュー】
スーパーマリオブラザーズ

【参考になった攻略サイト】
スターコイン攻略日記:NewスーパーマリオブラザーズWii


ラビッツ・ゴー・ホーム


冒頭からアクの強いキャラクターとノリで
海外のカートゥーンの雰囲気丸出し。
派手な動きと効果音が絶妙にシンクロしてて見事。
このセンスは素晴らしく、全編に渡って弾けまくりの印象。

ゲームとしてはスーパーの買い物カートをひたすら押して
フィールドに落ちている品物をどんどん回収していくだけ。
塊魂」のようなゲーム性に近いが、
徐々に取り込める上限が広がったりするわけではなく、
回収できるものはいつ触れても回収できるというシンプルさ。

触れてはいけない障害や、Wiiリモコンを振って
衝撃を与えないといけないオブジェクトなどはあるが
基本的にはフィールド内を順路に従って走りまくれば良い。

ヌンチャクコントローラー必須だが難易度は全体的に低めで、
あくまで雰囲気とノリを楽しめるかどうか。
ミニゲーム的と言われれば否定できない底の浅さ。でも嫌いじゃない。


ディシプリン*帝国の誕生<Wiiウェア>

製品情報:
http://www.mmv.co.jp/special/game/wiiware/discipline/

変なゲーム、気持ちの悪い作品として評判になっていた作品。
なんとかクリア。

「アクアノートの休日」「太陽のしっぽ」「巨人のドシン」などの
かなり個性的なゲームを送り出してきた飯田和敏が手掛けた作品。

「ディシプリン」と呼ばれる収容所の中で、同じ房に入っている囚人の欲求を満たし、
全部で11人(+1人)を解放すればエンディングとなる。

グラフィックは独特で、鉛筆で描いたようなタッチで紙製のような人物表現と
立体的なモデルの背景で構成される。
関節ごとに滑らかに動くキャラクターと独特の雰囲気は強烈。
オープニングの手紙の文章からその世界観にグイグイと引き込まれるのは見事。

内容としては同じ部屋の囚人を解放していくのが目的で、
囚人たちは食事や排泄、睡眠などの欲求メーターを持ち、
それが最大まで溜まるとペナルティが1つ付くことになる。

それを防ぐために、その欲求に合った設備を
コントローラーでため撃ちする必要があるのだが、
ためている瞬間を看守に見られてもペナルティとなる。

囚人の欲求を満たすたびに心の壁が壊れていき、
完全に壊れて心が剥き出しになった後、
何度か会話をするとハートに刺さった杭が抜けるので、
そのときに囚人自身にため撃ちすると、その人物を解放したことになる。

基本はこの流れの繰り返しだが、難易度がどんどん上昇していく。
序盤はいいのだが、新たな囚人が登場するたび、
看守の数や振り返る頻度が高くなり、相当厳しくなる。

ペナルティが3つたまると懲罰房に入れられるのだが、
そこでの罰ゲーム以上に、その1日分の日数が無駄になることが痛い。
同じ部屋の囚人が収容されている日数には限りがあるので
結果的に、解放が間に合わないまま日数が尽きてしまうのだ。
これは実質のゲームオーバーだが、このときにやや難易度が下がるので
あまりに難しい場合は何回か日数オーバーを迎えれば
なんとかエンディングまでは行けるだろう。

看守は振り向く際に警棒を振ったりするアクションを取るので
それをきっかけにため撃ちをキャンセルするとやりやすい。

この作品をゲームとして考えた場合は相当ひどいデキで、
操作性の悪さや不親切な仕様の連続で大きなストレスを感じる。
テンポも悪く、同じ演出を何度も見せられ、イライラすること必至。
後半のやたらと厳しい難易度や、ため撃ち時に囚人が邪魔で目標が狙えない仕様、
スープを混ぜる棒の反応の悪さや懲罰房のミニゲームのつまらなさなど
ゲーム性を期待しているプレイヤーにはかなり辛い思いをさせる内容になっている。

囚人だから退屈でストレスを感じて当然、と受け入れられるか
ゲームである以上、一定のプレイしやすさを求めるかによって
この作品の評価は変わるだろう。かなり人を選ぶ内容と言っていいだろう。
ゲームというよりアート作品といった印象が強く、世界観や登場人物の個性的なセリフ、
そのあたりも含めて飯田和敏という
クリエイターのセンスが好きな人にはいいかもしれない。

個人的には、あまりの辛さに4人目の囚人あたりで投げ出しそうになった。
エンディングで何か大きなストーリー展開があるかと思ったが
そこまで期待に応えるものではなかった。
辛くて辛くて、クリアしたときには「もうやらなくてすむ」という思いでいっぱいだった。


王様物語


難易度EASYにてプレイ。

ある国の王となり、国民を引き連れてマップ内を制圧していくアクション。
非常に弱い王様を主人公として操作し、国民たちを「兵士」や「農夫」など
特定のアクションができる職業に変化させ、
仲間として連れ歩きながら行動範囲を広げていくゲーム。
内容としてはピクミンをイメージするとわかりやすい。

兵士は戦いには向いているが、進行の邪魔になる障害物の撤去や
アイテムを地面から掘り出すようなことができない。
とはいえ敵も出てくるので、ある程度の戦闘要員も必要になる。
そこで限られた範囲内でどの職業をどれぐらい連れて行き、
目標に対してどの仲間を突撃させるかがポイント。

ほんわかした雰囲気があり、キャラクターや街の様子は非常にやわらかい。
ムービーシーンも絵の具か何かで描いたような独特の処理がなされ、
子供向けの絵本のような世界で話が展開される。

が、難易度という意味では厳しめに設定されており、
ほのぼのとした世界観で甘く考えていると相当痛い目を見る。
最初はNORMALで始めていたものの、いくつかの中ボスを倒したあたりで
その先の苦労が読めたため、「オニーキング」あたりでEASYに変更した。
(難易度はタイトル画面のオプションより変更可能)

街でウロウロしている国民をスカウトし、
就職用の建物に突撃させれば気軽に職業を変更できる。
フィールドを歩いているときも必要なメッセージは随時、画面下部に流れ、
ゲームのテンポを崩さずにプレイできるのは良い。
国民ごとに固有の名前も付けられていて、死んだときには「○○死亡」と表示されるのも
死に対する感情移入がしやすくて良い。

気になる点としてはカメラの向きを十字ボタンで手動操作する必要があり、
手前の背景に隠れたり、目標が見えやすくするために
割と頻繁に調節する必要があるところだ。
その操作をしているときにはAボタンが操作できなくなるし、
カメラを頻繁に回すことで方向感覚が失われやすい。

引き連れている仲間に指示を出すと一番先頭にいる者が突撃するのだが、
目的の職業の仲間でない場合、十字ボタンの上下で並び替えをする必要がある。
これがいちいち画面左下のアイコンを見て
どの職業が先頭に来たかを判断しなければならないし、
間違えて戦闘向きでない者を敵に突撃させてしまうミスも起こりやすい。

階段や橋など、横幅の狭い場所を通るときに
何人かの仲間がずり落ちてしまうと、
迎えに行かない限り、列に復帰してくれないのも面倒。
あまりに離れた場合は自動で瞬間移動してくれるだけでいいのに、
気がついたら仲間が減っていて探しにいかなければいけなかったり、
いちいち隊列や仲間の動きに気を遣わないといけないのは厳しい。

難易度が妙に高いのも気になるところで、
現状のEASYの難易度をNORMALとするか、
場合によってはHARDとするぐらいでもいいと思う。
このタイプのゲームの面白さは戦闘部分のシビアさではなく
大量の仲間を引き連れて管理する楽しさと、
徐々に行動範囲が広がっていくことの征服感だと思うからだ。

特にゲームオーバーになるとロード画面からやり直しになるため、
それを恐れて頻繁にセーブするハメになる。
セーブ自体は一瞬だが、城に戻り玉座に座り
セーブ用の配下を呼んでセーブを選ぶ、という手間が
ゲームのテンポを崩してしまっている部分がある。

内容としてなかなか面白いのは間違いない。
特にピクミンのようなタイプのゲームが好きで
チマチマと仲間を増やし、フィールドを探索していく楽しさと
しっかりした世界観が表現されているのは素晴らしい。
随所に流れるクラシック音楽も非常に合っている。

仲間の並び替え部分、カメラ部分の操作性に関しては
そこまで大きく評価を落とす要因にはならない。
難易度に関してはかなりの歯応えなので
キツそうに感じたら潔くEASYに変更しよう。


デッドスペース エクストラクション(DEAD SPACE EXTRACTION)


難易度ノーマルで全10チャプターをクリア。
日本では未発売であったが、
世界的に話題になったTPS「Dead Space」の外伝にあたる作品。
Xbox360版のDead Space本編はプレイ済み。

本編ではTPSだったが、今作はあくまでガンシューティングであり、
視点も主観となっている。
主人公グループのキャラクターを
チャプターごとにザッピングしながらストーリーが進む。
Dead Spaceの特徴的なスーツを着ている設定だが、
その姿は見えないし、背骨部分の体力ゲージは別枠で表示される。
目の前に立体表示される独特の通信画面は
単に画面上に表示されているだけとなり、
とにかく独創的だったそのセンスが一気に失われているのは残念。

ヌンチャクコントローラーが必須ではあるが、
アナログスティックは主人公の移動ではなく、銃器の選択に使う。
移動に関してはすべて自動で、プレイヤーの意思では制御できない。
一旦立ち止まったり見回したりする操作もできず、
どこに行ってどこを見るかは定められた通りに動作する。

スーツの能力であるKinesisやStasisの表現は残っており、
落ちている弾薬を引き寄せて拾ったり、襲ってくる敵を停止させたりできる。
しかし、見る方向がプレイヤーの意思で動かせないため、
アイテムの方を見た一瞬を狙ってKinesisを使う必要があり、
アイテムの回収はかなり難しい。

というのも、今作の主人公は相当にキョロキョロする性格らしく
他のゲームでは見たことないほどカメラが動きまくる。
3D酔いに弱い人は数分でダウンするレベルだろう。

射撃はWiiリモコンで画面をポイントしてBボタンで発射。
Wiiリモコンを90度ひねるとセカンダリ攻撃(副攻撃)になる。
アイコンが微妙で、セカンダリ攻撃になったかどうかの区別がしにくいのは不便。

ヘルメットか手元にライトを持っている設定らしいが、
Wiiリモコンを振って充電しないと点灯しないため、
射撃のことも考えるとひどく面倒くさい。
ライトがないならないでいいので、この仕様は余計だったと思う。

規制の厳しい印象があるWiiだが、
クリーチャーに関しては手足が失われる表現があり、
出血やグロテスクな場面も多い。

全体としてはかなりのB級臭さが漂い、
Dead Space本編を知らない人にとっては
陳腐な宇宙ものガンシューティングに思えるだろう。

4つもある難易度選択で最も低いものが「ノーマル」という部分といい、
かなりクセのある世界観といい、Wiiというハードではあるが
どう見てもファミリー層向けのゲームではない。

Dead Space本編のクオリティに惚れ込んだ人にとっては
本編最後の場所から始まるストーリーといい、
見覚えのある装備や敵といい、ニヤリとする部分は多い。
Dead Spaceファンなら買ってみてもいいだろう。
フルボイスで日本語化されているのは素晴らしく、
ドラマチックな展開もあって、それなりに楽しめるのは確か。
画質はWiiだとするとがんばっている程度なので、
次世代機レベルの見た目には期待しない方が良い。

ひとつのチャプターが結構長く、途中でやめることができないため
激しく動くカメラと相まってプレイの疲労は激しい。
常に動いているカメラのため中断しにくい仕様だが、
もう少しこまめに中断できるようにして欲しかった。

非常に残念なのはこの作品をプレイしても
Dead Space本編の魅力には気づかない点だ。
今作にどういう印象を持ったとしても
Dead Space本編は非常に素晴らしい完成度で
プレイしないのは惜しい作品だ。

【同シリーズのレビュー】
Dead Space