みんぽす
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なんとかクリア。

落シ刑事(デカ)」と同じ「刑事(デカ)プロジェクト」シリーズのゲーム。
70年代とまではいかないが、やはり古い刑事ドラマのような雰囲気で
暴力によって事件を解決する野獣な刑事が主人公の
ファイナルファイト型アクションゲーム。
横スクロールでステージを進んで行き、現れた複数のザコ敵を全滅させると
また少し先にスクロールできるようになる。

ストーリー部分は2D表示だが、
この際の劇画風グラフィックはかなり描き込まれており、
それなりの枚数があるにも関わらず全体的に丁寧な造り。
登場人物の見た目も個性的でグラフィック面は非常に評価できる。

アクションシーンは3D表示となり、DSというハードの制約上、
どうしてもカクカクしたポリゴンを感じるモデルになるが
2D画像で見た刑事たちの姿をよく再現していると思う。
ステージ内も街並みや屋内の様子をうまく表現している。

3Dで繰り広げられるデモシーンも
なかなかいい動きをするし、テンポも良い。
画面切り替え時にローディング画面が挟まるが
そんな画面が必要ないぐらいにローディングは短い。

ただ「動き」とした見た場合の3Dアクションシーンはやや厳しく、
歩いたりダッシュしたりしたときのモーションと
実際にステージ上を移動する距離が噛み合っていないので
滑り歩いているように見えてしまったり、
なぜか主人公がやけに猫背で歩いていたり、
2D画像として地面に置かれているアイテムの距離感がつかみにくくて
敵との攻防中なのになかなかうまく拾えなかったりする。

銃で攻撃した場合も当たったときのエフェクトに乏しく、
どの敵に命中したのかを吹っ飛んだかどうかでしか判断できないので
もう少しわかりやすい表現にして欲しかった。
銃で撃っても即死しないのが「ゴム弾だから」というのは
思い切った理由でなかなか面白い。

敵に挟みうちにされるとかなり不利になるのはこのタイプのゲームの特徴だが、
敵の移動速度に対して主人公があまり軽快に動けないため、
挟みうちされないように立ち回るのは難しく、
結局のところ片方の敵を素早く倒して
もう片方を倒しにかかるのが最も効率的になってしまう。
うまく片側に回りこんで全員を一気に仕留める気持ちよさにつなげることができない。

十字ボタンの上下でステージ内の手前と奥に移動できるが、
その距離感がかなりつかみにくく、
攻撃を避けるために軸をずらしたり、
複数の敵とやり合うために軸を合わせたりする作業が
うまくいかないことが結構ある。

攻撃面では、必殺技は体力が消費されるので使いづらく、
銃は撃つまでのスキの大きさと弾薬の拾いにくさから危険が大きく、
投げ(ジャンプ+パンチ)はジャンプが暴発する可能性がある上に
威力がやたら低いので、結局通常技しか使わなくなる。
ジャンプも使いどころがまったくわからない。

ゲーム全体を通して、銃を持ったタイプの敵がかなり強く、
軸さえ合っていれば距離を無視して命中するため
画面外から発砲してきたり複数がバラバラに撃ってくると
相当に理不尽な思いをすることがある。
銃弾を喰らうと派手に転がってダウンするため
起き上がるまでに待たされる時間も長く、ストレスを助長する。
特にボス戦は無限に湧くザコ敵とセットだったりするため
ザコ敵をいくら倒しても挟みうちの状況は解決せず、
さらに銃を持ったタイプだったりするとかなりイライラする。

結局、ボス戦では無限に湧くザコ敵を相手にしても仕方がないので
ボスを集中攻撃するが、ザコ敵が銃持ちで
さらに挟みうちをしてきたりすると相当辛い。
ダウンしたボスが起き上がるまでザコ敵を相手にするよりも
ボスをダウンさせないようにチビチビ攻撃を当てる方が効率がいいため、
ザコ敵を無視して地味な攻撃をボスに当てるという
非常に爽快感の少ない流れになってしまうのは残念。

地域マップ上には選択できるステージが常に複数あり、
話が進行する赤いアイコン以外にも
進行には特に関係がないが入ることができる青いアイコンが設置されている。
その中にいる老人に話しかけると
「○○秒以内に敵を全滅させろ」などという条件が出され、
それを達成すると体力上限アップや連続攻撃回数アップなどの
主人公を成長させる要素が手に入るアイデアはなかなか良い。
ただ、成功条件が結構厳しいので、主人公を成長させて
より楽にゲームを進めるための要素なのに
アクションがうまい人しか入手に成功しないという矛盾がある。

ストーリーには「魁!!クロマティ高校」のような
不条理系マンガに近い笑いが含まれているが、
ややハズし気味で寒い思いをすることも。
とはいえ、この世界観で真面目にやりすぎても暑苦しいので
これはこれでいいのかもしれない。

肝心のアクション部分がもう少し快適で直感的になり、
銃タイプの敵にイライラせずに戦えるようになれば
一気に面白くなりそうなのだが、後半に行くに従って
やたらストレスを感じる状況になりやすいのが辛い。