オススメ作品:

やれたかも委員会<1巻>

2017年7月25日10:21【カテゴリ : マンガ(ま行~わ行)
やれたかも委員会 1巻
やれたかも委員会 1巻
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電書バト (2017-06-27)

「もしかしたらセックスできていたんじゃないか」という
過去のエピソードを語る男性に対して、
やれたかどうかを3人の審査員が判定する話。
Webマンガを単行本化したもの。

女性との距離感がつかめないまま行動できず、
後になって振り返ると深い関係になれていたんじゃないか、という
絶妙なエピソードの数々が素晴らしい。
また、3人目である女性審査員が
異常に冷めた判定をするところも面白い。

語られる内容が妙にリアルでそそるシチュエーションになっており、
男目線の興奮を追体験できる。ある意味で男性向けの青春マンガ。


アドルフに告ぐ<全5巻>

2017年5月19日10:34【カテゴリ : マンガ(あ行・か行)
アドルフに告ぐ 1
アドルフに告ぐ 1
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手塚プロダクション (2014-04-25)

ヒットラー率いるドイツ軍が世界を席巻する第二次世界大戦の中で、
ドイツ人、日本人、ユダヤ人の生き様を描いた話。

一気に話に入り込める最高の導入部から始まり、
常に最大の勢いで展開されるストーリーが素晴らしい。
感情移入しやすいキャラクターがあふれる中、
戦争の大局ではなく、戦時下での市民に焦点を当て、
人種による違いに苦しめられる人々の様子を描く。

全5巻という短いボリュームながら密度が濃く、
すべての要素が綺麗に結びつきながら
大きな時間の流れを感じることができる。
予備知識なく楽しめる大人向けの名作。


ボールルームへようこそ<1~8巻>

2017年3月14日10:57【カテゴリ : マンガ(な行・は行)
ボールルームへようこそ(1) (月刊少年マガジンコミックス)
講談社 (2012-12-07)
売り上げランキング: 11,051

まったくの素人であった少年が社交ダンスに目覚めていく話。

社交ダンスのことを何も知らない人でも
問題なく理解できるように描かれており、
主人公が熱意と素質でのし上がっていく様子を楽しめる。
感情移入しやすい登場人物とテンポのいいストーリーで
どんどん読み進めてしまう勢いがある。

未経験の主人公が唐突に目覚めていくというよくある筋書きだが、
」や「はじめの一歩」と同じような興奮が味わえる作品。


モンプチ 嫁はフランス人<1~2巻>

2017年2月21日10:54【カテゴリ : マンガ(な行・は行)
モンプチ 嫁はフランス人 (FEEL COMICS)
祥伝社 (2015-12-25)
売り上げランキング: 2,444

フランス人の妻を持つマンガ家の男性が
日々の生活や子育てを描いたエッセイ。

パリで過ごした頃のエッセイも面白かったが、
今作も負けじと面白かった。
フランス人との文化的な違いに関しては少なくなったが、
代わりに育児の面での何気ない話がやたらと面白い。
ちょっとしたことをしっかり観察していて
その冷静な分析ぶりにいちいち笑ってしまった。
妻もいい人で仲がいいため、安心して読んでいられる。

セキララ結婚生活」「ダーリンは外国人」など、
夫婦系コミックエッセイが好きな人向け。

【関連作品のレビュー】
パリ愛してるぜ~
かかってこいパリ
パリが呼んでいる


今日から俺は!!<全38巻>

2016年11月18日10:33【カテゴリ : マンガ(あ行・か行)

転校をきっかけに急に不良になった高校生2人が
天性の強さを活かしてのし上がっていくコメディ。

天使な小生意気」「道士郎でござる」「お茶にごす。」など
ファンの多い数々の名作を生み出す西森博之の初期の代表作。
最初の2巻ぐらいは絵もかなり下手だが、
読み進めていくと急激な勢いでマンガ家として成長していくのを感じる。

不良マンガだが、主人公側は仁義にあふれ、感情移入しやすい。
キャラクター作りのうまさとストーリー展開が見どころで、
どのエピソードもすぐに没頭してしまう引きがあるし、
伏線を綺麗に活かしていく見事な筋書きに感心させられる。
緊迫した場面での主人公たちの言動は
本当にカッコよくて震えてしまうほど。

笑えるところはとことん面白く、
シリアスな場面ではとにかく熱くさせてくれる傑作。


殺し屋1(イチ)<全10巻>

2016年8月24日10:57【カテゴリ : マンガ(あ行・か行)
殺し屋1 第1巻
殺し屋1 第1巻
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株式会社ディケイド (2013-11-26)
売り上げランキング: 33

新宿のヤクザを壊滅させようと企てる一味と
そのキーになる元いじめられっ子の殺し屋の話。

頻繁に描かれる暴力描写が強烈で、
しかもその内容が個性的なのが素晴らしい。
単に残酷なのではなく、他作品ではあまり見ない手口が多く、
よくこんな見せ方が思いつくなぁ、と感心する。
かかとに刃の付いた靴を使って
壮絶な殺し方をしていく主人公の仕事っぷりもインパクト大。

いじめられっ子だった主人公のトラウマがストーリーに大きく絡んでいるが、
陰湿ないじめの場面も非常にリアル。
全10巻という話を引っ張りすぎないベストなボリュームと、
1日で一気読みさせるだけのテンポの良さが見事。

エグくてグロテスクな作品への耐性はある程度必要だが、
そういった刺激が好きな人には完成度の高い名作。


僕たちがやりました<全9巻>

2016年7月28日10:49【カテゴリ : マンガ(な行・は行)

毎日同じ仲間と当たり障りのない生活を送っていた高校生が
ちょっとしたイタズラをきっかけに大きなトラブルに巻き込まれていく話。

近所のヤンキー高校を煙たく思いながらも
大きな問題を起こさないよう消極的に振る舞う様子は
最近の学生っぽくてリアルだし、
登場人物も感情移入しやすいキャラクターばかり。

引きが非常に強く、次々と話が展開していって
途中で止めるのが難しいほど入り込んでしまう。
日常のちょっとしたことから話を広げていく筋書きのうまさを感じる良作。


みんな!エスパーだよ!<全8巻>

2016年6月16日10:06【カテゴリ : マンガ(ま行~わ行)
みんな! エスパーだよ!(1) (ヤングマガジンコミックス)
講談社 (2014-12-19)
売り上げランキング: 61,061

平凡で取り柄のない高校生が超能力に目覚め、
エスパー同士の戦いに巻き込まれていく話。

序盤は実写ドラマ版と同様に
ひたすら下ネタを織り交ぜた笑いが描かれるが、
3巻あたりから急速にシリアスな展開になって驚いた。
ドラマ版と大きく違い、サイコパスを相手にした戦いは
原作独自の面白さがあって引き込まれる。

それぞれの個性と特徴を活かした展開、
すべての伏線を見事に回収する筋書きは見事。
全8巻という絶妙なボリュームと、
3巻以降、緊迫感を維持した展開が素晴らしかった。

【関連作品のレビュー】
みんな!エスパーだよ!(テレビドラマ)
みんな!エスパーだよ!(劇場版)


中間管理録トネガワ<1~5巻>

2016年5月23日10:45【カテゴリ : マンガ(さ行・た行)
中間管理録トネガワ(1) (ヤングマガジンコミックス)
講談社 (2016-08-05)
売り上げランキング: 16

賭博黙示録カイジ」でカイジを苦しめた利根川を主人公に、
彼の管理職としての苦労を描いたパロディ作品。

本家カイジとは異なる作者だが、絵柄やコマ運びは原作そのままで、
「カイジ」の中で見たさまざまな演出と言い回しが頻出する。

あれほど凶悪なギャンブルを主催していた帝愛グループが
妙にせせこましい現実的な問題で四苦八苦する展開が新鮮で、
会社員なら誰もが共感できる感情の数々が描かれる。

マンガ版「カイジ」を読んでいるという前提だが、
原作を知っていると非常に面白く、完成度の高いパロディ。オススメ。

【関連作品のレビュー】
賭博黙示録カイジ(マンガ)
賭博破戒録カイジ(マンガ)
賭博堕天録カイジ(マンガ)
逆境無頼カイジ(アニメ)
カイジ 人生逆転ゲーム(映画)
1日外出録ハンチョウ(パロディマンガ)


奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール

2016年1月19日10:05【カテゴリ : マンガ(あ行・か行)

憧れだったオシャレ路線の編集者になった男性が
ある女性との出会いによってどんどん人生を狂わせていく話。

ファッション誌業界の雰囲気が非常にうまく描かれており、
素人目にも「確かにこんな感じなんだろうな」という印象を受ける。
登場人物の言動やノリがとにかくそれっぽく、妙に人間臭くてリアル。

また、人間の嫌な部分を容赦なく描いていて
ある部分から他作品では見ないほどのエグさを強烈に出してくる。
フラフラの線で描かれたヘタウマのような絵は独特だが、
読み進めていくにつれてそれが絶妙な効果を発揮し、
極限状態の人間の様子がよく伝わってくる。

序盤でも「結構嫌な方向に持っていくなぁ」と感じるのに、
それがどんどんエスカレートしてホラーの領域まで達する。
前作「カフェでよくかかっているJ-POPの~」も割と強烈だったが、
今作はリアリティと狂気を混ぜ合わせ、
完成度の高いサイコホラーに仕上がっている。耐性のある人にオススメ。

【関連作品のレビュー】
カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生