実写の写真・動画を使用したチュンソフト製サウンドノベル。

チュンソフトのサウンドノベルでは「かまいたちの夜」シリーズが有名だが、
今作はセガサターンやプレイステーションで発売された「街」と
非常によく似たゲーム性となっている。
」は売り上げそのものはそれほど振るわなかったが
その根底のデキの良さからファンに根強く支持されており、
私も熱烈なファンの一人だ。

渋谷を舞台としたストーリーが展開されるが
選択できる主人公が5人いるのが特徴である。
よくあるサウンドノベルのように、話の途中で選択肢を選び
より良い方向へと導くのは同じだが、
1人の主人公の選択肢のどれを選んでも
バッドエンドになるように作られている部分がある。

その場合、その主人公の運命に影響を与えた
別の主人公の行動を変化させる必要がある。
つまり5人の主人公はバラバラに行動しているようで
実はそれぞれお互いの運命に絡んでおり、
ある主人公の話を追っている際、
同時刻の別主人公のことも把握していく必要がある。

すでに体験した主人公の過去の履歴を
タイムチャートを利用していつでも再開できるようになっており、
一度読んだ部分をもう一度読んだり、
ある部分の選択肢を変更するためにまた最初からやり直すなどの必要はない。

また、ある主人公だけを先行して進めることもできず、
別の主人公のストーリー中からジャンプしないと先の展開が読めなかったり
全主人公の話をある時刻まで進めないと次の展開が開放されなかったりと
すべての主人公のまんべんなくプレイする必要があるような仕様になっている。

Wiiコントローラーを縦持ちにした上で
十字ボタンとAボタン、+-ボタンだけで操作でき、
Wiiコントローラーで画面を狙う必要もないため
片手で非常に楽に操作できる配慮がされている。
長時間ひたすら文字を読むサウンドノベルにおいて
疲労が少ない動作で違和感なく操作できるのは非常に嬉しい。

実写背景ながら、文字が読みやすいように工夫もされており、
静止画であってもゆっくりとスクロールしたり
一部分だけ動いたりと飽きさせない工夫がある。
文章中の単語からジャンプできるTIP(注釈)も
シャレが効いた言い回しで楽しい。

シナリオに関しては考えただけでも複雑で大変な労力が必要だろうが
それを見事にまとめ上げ、5人の主人公それぞれに絡めているのは見事。
「街」のファンはもちろん、そうでない人に関しても
そこらのサウンドノベルとは一味違った内容を体験して欲しい。

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428 封鎖された渋谷で 攻略ガイドwiki