難易度Hardクリア。

50CENT(フィフティー・セント)と呼ばれる実在のラッパーを主人公にしたTPS。
それだけ聞くと心配になるところだが、これがなかなかによくできていて面白い。

ゲームとしては常に相方とペアになって動き、
要所要所で2人でシャッターを開けたり、高い場所へ押し上げたりして
協力しながら進んでいくので
アーミー オブ ツー」「バイオハザード5」に似た雰囲気を持つ。

少し動かすとすぐにその動きの滑らかさに気づく。
TPSとしての基本的な動きと、
武器を撃ったときの気持ちよさがきっちり表現されていて
人気アーティストをゲーム化した、というヌルそうな企画の割に
やたらしっかり作られていて完成度が高い。

4種類の武器が十字ボタンに割り当てられていて
ハンドガン系、近距離系、特殊武器系などと色分けされている。
弾薬が無限のハンドガン以外は
それぞれ対応する色の弾薬箱を入手して補充する。

さらにステージ内に置いてある木箱から金が手に入り、
ステージ中の公衆電話からより上級の武器を買うことも可能。

左スティックを押し込むと「Taunt」と呼ばれる悪口を言うことができる。
敵を連続で倒したときに得点ボーナスがつくが、
倒した際にTauntを付け足すとさらに25%のボーナスを付けられるのだ。
このあたりのくだけっぷりがまさにラップのノリなのだろう。

得点追加のエフェクトや金を手に入れたときの音などが気持ちよく、
とにかく派手にドンパチできる楽しさがある。

ステージ途中で「シナリオ」と呼ばれる指示が表示され、
「特定の敵を倒す」や「一定以上の金を集める」といった目的を
制限時間以内に達成すると、グレネードや
ハンドガンで使える炸裂弾が手に入る。

ギアーズ オブ ウォー」と同様にカバーアクションができるが、
カバーしていても弾を喰らうことが結構あるのと
柱にカバーして右側から顔を出したくても左側からしか出せないときなど
微妙な不便さが残っているのが残念。

また、ステージ中に5つずつ配置されているポスターとターゲットがあるのだが、
これを取らないと得点が伸びず、ゴールドメダルはまず不可能というシステムが残念。
いくら敵をうまく倒そうが回収物がないと評価されないため、
探索よりも銃撃戦の比重をもっと高くして欲しかった。
得点計算に関わるため、毎プレイで回収する必要があり、
一般のアイテム回収より面倒なイメージがある。

武器も結構な種類があるとはいえ、敵と対峙する距離を考えると
精度的に優秀なアサルトライフルしか使い道がないのも厳しい。

仲間が登場する他のTPSと比べると
今作の相棒はやたらアグレッシブでなかなか頼りになる。
それなりに強い上に、主人公が引っ張らなくてもどんどん進むので
ネガティブなAIに慣れていると、その活躍ぶりに驚く。

日本語版の発売も決まったようだが、それに見合うだけの価値はあると思う。
何も考えずにヒップホップをBGMにドンパチやりたいなら強くオススメ。

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